「制限のない」神奈川のお盆休みスタート にぎわう箱根、中華街 海辺は台風に備えも

観光客でにぎわう横浜中華街。日差しが強く、日傘を差している人も多い=11日、横浜市中区

 多くの企業などがお盆休みに入った11日、神奈川県内の観光地や海水浴場は多くの人々でにぎわった。新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類へ移行し、制限のない夏休みを満喫する一方で、接近中の台風7号に備える動きも見られた。

 「久々にマスクを外して観光できて楽しい。ゆっくり羽を伸ばして来週からまた頑張る」。箱根を訪れた横浜市の女性会社員(50)は笑顔を見せる。

 箱根登山鉄道箱根湯本駅前の商店街では、家族連れやカップルの姿が多く見られた。「田中屋土産店」の田中慶佑取締役は「お客さんは普段の1.5倍。お土産の売り上げも期待できる」と頬を緩める。

 横浜中華街(横浜市中区)も、食べ歩きを楽しむ人々でにぎわった。京都府から家族4人で訪れた男性会社員(51)は、「中華街に来たのは初めて。おなかいっぱいになるまで小籠包を食べ歩きたい」と声を弾ませた。

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