インディカー第14戦インディアナポリス予選/好調レイホールが予選日を制圧。通算4度目のポールに輝く

 8月11日、アメリカ・インディアナ州にあるインディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースでNTTインディカー・シリーズ第14戦ギャラガーグランプリの予選が行われ、グラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン)が今季初、通算4度目のポールポジションを獲得した。

 5月に同地で行われた第5戦GMRグランプリ以来、2度目の開催となるインディアナポリス・モータースピードウェイのロードコース戦。

 予選前に行われたプラクティス1では、コーナーの立ち上がりでオーバーランをするマシンや、ブレーキングで挙動を乱すシーンなども多々見られ、銘々が限界を探りながら果敢に走行する様子が見られたが、迎えた予選で速さを見せたのはプラクティス1首位となる速さを披露したレイホールだった。

 まず行われた予選Q1のグループ1では、デブリン・デ・フランチェスコ(アンドレッティ・スタインブレナー)が1分10秒2805のトップタイムを記録した。

 しかし、前戦優勝のカイル・カークウッド(AJ・フォイト・エンタープライゼス)や今季すでに2度のポールポジションを獲得しているコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジャニアン)をはじめ、今季4勝を挙げ、現在ポイントランキング2位のジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)などの実力者らが次々と脱落してしまう結果となった。

予選Q1グループ1でトップタイムを記録したデブリン・デ・フランチェスコ(アンドレッティ・スタインブレナー)

 次に行われた予選Q1グループ2では、クリスチャン・ルンガー(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が1分10秒0031を記録し首位通過を果たす。そして、予選前のプラクティス1でトップタイムを記録している好調レイホールが0.2062秒差の2番手タイムをマーク。

 一方、今回で2レース目となるルーキーのランド・クビスト(メイヤー・シャンク・レーシング)は0.0873秒差の7番手となり、惜しくもQ1脱落となってしまう。

予選Q1グループ2を首位、Q2を2番手で通過したクリスチャン・ルンガー(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)

 12台が走行し、そのうちのトップ6台を決める予選Q2(トップ12)では、Q1のグループ2で2番手だったレイホールが唯一の9秒台となる1分9秒9837でタイムアップを果たしトップで通過。

 ルーキーのマーカス・アームストロング(チップ・ガナッシ)は、1分10秒2106の7番手タイムを記録し6番手に0.0008秒届かず、また現在ポイントランキングトップのアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ)は1分10秒2974で9番手となり最終セッションを前にしてグリッドが確定となる。

 最後に行われた予選Q3(ファストシックス)では、トップ12でもトップタイムを記録していたレイホールが抜群の速さを披露。1分10秒1132をマークし、今季初、キャリア通算4度目となるポールポジションを獲得した。

ポールポジションを獲得したグラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン)

 0.1154秒差の2番手タイムを記録したのはQ1グループ2首位のルンガーで、レイホール・レターマン・ラニガンがフロントロウを独占する結果となった。

 その後ろ3番手には、0.0646秒遅れでアロウ・マクラーレンのアレクサンダー・ロッシが続いた。その隣のセカンドロウ4番手には、ロッシのチームメイトであるパト・オワードがつけている。

 決勝レースは、8月12日(土)の現地時間14時30分(日本時間3時30分)に行われる予定だ。

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