戦争遺跡、引き継ぐには 横須賀で9月に全国規模のシンポ  日本海軍の主要拠点、軍港や造船所

旧日本海軍が整備した横須賀市追浜地区の貝山地下壕

 太平洋戦争などで建設された戦争遺跡の保存を考える全国規模のシンポジウムが9月に横須賀市の追浜地域で開かれる。日本海軍の主要拠点だった横須賀には全国でも屈指の戦争遺跡が残るが、老朽化や都市化などで壊されることも少なくない。地元のNPO法人「アクションおっぱま」などによる実行委員会が参加者を募集している。

 横須賀は幕末に整備が始まった軍港や造船所に加え、旧追浜飛行場には海軍最大の航空技術開発拠点「航空技術廠(しょう)(空技廠)」が置かれ最大で3万人超が働いた。東京を守る陸軍の要塞(ようさい)も整備され、戦争末期には米軍の本土上陸に備えて地下壕(ごう)が掘られた。 

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