ニジェールで反仏デモ 軍事政権の支持勢力

駐留フランス軍の拠点周辺でデモに参加する市民ら=11日、ニジェール・ニアメー(ロイター=共同)

 【ナイロビ共同】クーデターが起きたニジェールの首都ニアメーで11日、軍事政権を支持する市民らが駐留フランス軍の拠点周辺に集まり、反フランスデモを実施した。フランスのニュース専門局「フランス24」などが伝えた。西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)がバズム大統領への権力返還を求め、軍事介入の可能性に言及したことへの反発とみられる。

 デモ隊は「くたばれフランス、くたばれECOWAS」などと叫び、ニジェール国旗と共にロシア国旗を振り回した。軍事政権はロシアの民間軍事会社ワグネルに協力を求めたと伝えられる。

 一方、軍事政権に拘束中のバズム氏を巡り、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチは11日、即時解放を求める声明を発表。9日と10日にバズム氏や家族と話ができたとし「バズム氏は2日から電気のない生活で、乾燥食品しか口にしていない。20歳の息子は心臓に異常があるが、医師の治療が認められない」と告発した。

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