スタッド・ランスは11日、アヤックスからデンマーク代表FWモハメド・ダラミー(21)を完全移籍で獲得したことを発表した。背番号は「9」に決定。契約期間は2028年6月30日までの5年となる。
なお、アヤックスの発表によると、移籍金は固定で1200万ユーロ(約19億円)。各種アドオンを含めると、最大1750万ユーロ(約27億8000万円)となり、ランスのクラブレコードの補強となった。
シエラレオネ人両親の下、デンマークで生まれ育ったダラミーは、2018年9月にコペンハーゲンでファーストチームデビュー。以降はデンマーク屈指の名門ですぐさま主力に定着し、2021年8月にはアヤックスへステップアップを遂げた。
しかし、その新天地では思うように出場機会を得ることができず、昨シーズンは出場機会を求めて古巣コペンハーゲンにレンタル移籍。すると、慣れ親しんだ古巣では公式戦41試合に出場し、9ゴール7アシストを記録。主力として国内2冠達成に貢献した。
戦術理解度の問題やパフォーマンスの波によってアヤックスでレギュラーを掴むことができなかったが、爆発的なスピードと足元のテクニックを生かしたドリブル突破、アタッキングサードでの意外性のあるアイデアなど、ポテンシャルは間違いなく一級品だ。
左ウイングを主戦場にセンターフォワード、右ウイングでもプレー可能で、FW中村敬斗、MF伊東純也とポジションが重なる可能性もあるが、プレースタイルはやや異なるため、共存も十分に可能なはずだ。
