笑いの殿堂「なんばグランド花月」（大阪市中央区）にて８月１１日、吉本新喜劇の座員・未知やすえの還暦記念公演が開催。この日サプライズで夫・内場勝則との夫婦デュエット曲『ちぐはぐ最強夫婦』を生で披露し、ファンを公言する俳優・北村一輝と共演を果たした。
左から未知やすえ、内場内場勝則（8月11日・大阪市内）
イベントの冒頭、「ザ・ベストテン」のパロディで登場し、スクールメイツをバックに７月にリリースしたデビュー曲『めっせいじ』を熱唱した未知は、歌唱後に「所々おっさんの声が出てしまいました」とコメント。続く新喜劇では、内場をはじめ長く苦楽を共にしたベテラン座員たちとともに定番のギャグが盛りだくさんの舞台を演じた。
ゲスト出演した北村とのシーンでは、自身を人質にとる北村に身を預け「素敵な時間やから･･･」とうっとりとした表情を浮かべる一幕も。最後に『よ～いドン！』（関テレ）で共演する円広志が書き下ろした『ちぐはぐ最強夫婦』を初披露し、ステージで息の合った夫婦のかけあいを見せた。
終演後の取材では「お客さんに楽しんでいただいてるな、と感じられて、それだけで満足です」と率直な思いを語った未知。北村については、「ドラマで見たときにハマってしまって。俳優として憧れていたので、そんな方とまさか共演が実現するとは。本当に忙しいなかで出演していただいて、何もかもがうまくいきすぎて怖いくらい」と感想を語った。
そして劇中で披露した自身の歌を「５０点くらいですかね」と評価する内場に「私もちょっと間違っちゃったから５０点かな。２人合わせて１００点ということで」と未知が合わせ、「次は７０歳の記念でフィギュアスケートをしたい。リフトしてもらって。でも無理かな？ 社交ダンスにしときましょうか」と、おしどり夫婦っぷりを見せた。
また、前日１０日に亡くなった、未知が「お兄さん」と慕う元座長・桑原和男について、「結婚して夫婦で続ける座員がいなかったころに、『ほんまの夫婦でようやるな！』『家でもそんなんやってんちゃうの？』とツッコんでくださった。それでお客さんがドカーンと笑ってくださって。すごく助けられた思い出がある」とコメント。「お兄さん見に来てくださいね、ってお願いしながら」と、自身の記念公演を振りかえった。
取材・文・写真／上地智
