夜の動物生態観察 茨城・日立のかみね公園 家族連れにぎわう

薄暗い明かりの中を動き回るクロサイ=日立市宮田町

茨城県日立市宮田町の市かみね動物園で11日、昼間では見られない動物の生態を楽しめる「夜の動物園」が始まった。子ども連れの家族などでにぎわい、生き生きとした動物たちの様子を観察した。15日まで。

夜の動物園は、かみね公園で同日始まった「第63回日立あんどんまつり」の一環。閉園時間は午後5時だが、期間中は同9時(最終入園は同8時15分)まで延長する。

ライオンやトラなどがいる猛獣舎には大勢の人が集まり、写真や動画を撮影。園路のすぐ上を通る空中回廊にジャガーが現れると、「かっこいい」「肉球かわいい」などと歓声が上がった。

昼間は休んでいることが多いクロサイも歩き回り、クモザルは長い手足でつり橋をさっそうと渡っていた。キリンやヤギなどの頭骨の展示もあり、生江信孝園長は「夜行性の猛獣やビーバーなど、動物たちが活発に動く姿を楽しんでほしい」と話した。

あんどんまつりは20日まで。期間中はレジャーランドと遊園地が同9時まで営業。さまざまなイベントがあり、地域の子どもたちが描いた約250個のあんどんが園内を照らす。

© 株式会社茨城新聞社