全国高校計算競技大会 茨城県立水戸商の大曽根さん電卓V 大森さん(個人総合)優良賞

「第70回全国高校ビジネス計算競技大会」で好成績を残した県立水戸商高珠算部=横浜市(同高提供)

■団体総合8位

茨城県立水戸商高(山本俊之校長)の珠算部が「第70回全国高校ビジネス計算競技大会」(全国商業高校長協会、全国商業高校協会主催)の電卓競技で活躍した。種目別競技で29年ぶりに優勝者を出し、個人総合で6位に相当する優良賞、団体総合でも8位と好成績を収めた。

同校は6月に行われた県高校ビジネス計算競技大会で珠算・電卓の両競技を制し、全国大会への切符をつかんだ。

各県代表が参加した全国大会は、7月25日に横浜市で開かれ、団体および個人総合競技、種目別競技が行われ、同校から県大会成績上位の3人ずつが珠算・電卓競技に出場した。

電卓競技の種目別では、読上算競技で3年生の大曽根楓蒔(ふうま)さん(18)が、予選を全問正解で通過した後、勝ち残り方式で進んだ決勝戦を制し、優勝。「競技が進むにつれてプレッシャーを感じた。緊張を最小限に抑えて普段通りに打ち込めたことが要因」と頂点をつかんだ背景に触れた。

同競技の総合競技は普通計算と応用計算の合計得点計600点満点で競い、個人総合で2年生の大森孝太さん(16)が優良賞を受賞した。

3人の合計得点で競った団体総合では、大曽根さん、大森さんに3年生の上田莉央さん(18)が加わり8位に入った。

顧問の尾田玲子教諭(54)は「練習通りの力を発揮した生徒の精神力の強さに驚いた。一生忘れることのない全国大会になった」と健闘をたたえた。

3年生で部長の斉藤江里佳さん(17)は「上位入賞を目標に、出ない部員も一緒になって練習に取り組んだ。良い結果が残せてうれしかった。来年もがんばってほしい」と後輩たちに期待を込めた。

© 株式会社茨城新聞社