思い出詰まったテディベア300体展示 女性2人の愛蔵品「ぜひ癒やされに来て」 神戸に私設博物館

念願のミュージアムをオープンさせたオーナーの西﨑未知さん(右)と、館長の森田くるみさん=神戸市中央区山本通2

 クマのぬいぐるみ「テディベア」を集めた私設博物館「北野テディベア・ミュージアム ルビーベア神戸」が神戸市中央区山本通2にオープンした。英国のエリザベス女王ゆかりの一品や、豪華客船タイタニック号にまつわるレアモノなど、中央区の女性2人が30年近く収集してきた約300体が並ぶ。

 オーナーの西﨑未知さん(59)=いずれも神戸市中央区=と、館長の森田くるみさん(58)は高校時代からの友人同士。

 最初にコレクションを始めたのは森田さんの方だった。幼い頃からクマのぬいぐるみに囲まれていたという森田さんは、社会人になってからも各地で収集を続けていた。いつも一緒にいた西﨑さんも影響を受けて、いつの間にか、その「沼」にはまることに。

 「エリザベス女王の在位70年の限定品が販売される」「エルトン・ジョンのテディベアがある」。情報が入るたび、買い集めた2人だが、やがて自宅に置き場所がなくなり、箱のまま出せなくなるクマたちが続出した。「この子らに日の目を見させてやりたい」と私設博物館を思いつき、わずか1年ほどで開館までこぎ着けた。

 館内には定番の老舗メーカー「シュタイフ」(ドイツ)と「メリーソート」(英国)を中心に、1980年代以降の貴重なテディベアが並ぶ。2人の自宅にはまだ50~60体のコレクションが残っているといい、季節ごとに展示の入れ替えも予定している。

 「1体ずつ表情も、込められた物語も違う。ぜひ、癒やされに来てほしい」

 月曜休館。午前10時~午後6時。中学生以上800円(前売り600円)。小学生は500円(同400円)。未就学児は無料。同ミュージアムTEL078.891.6757 (前川茂之)

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