英国、身柄引き渡し認めず 表参道の宝石店強盗事件

 【ロンドン共同】東京・表参道の高級宝石店で2015年、貴金属1億600万円相当が奪われた事件で、英国の裁判所は11日、強盗致傷容疑などで日本の警視庁に国際指名手配された英国籍の男3人のうち1人について、日本への引き渡しを認めないとの判断を下した。人権侵害の懸念を理由とした。

 日本は米国と韓国の2カ国と犯罪人引渡条約を締結しているが、英国とは締結していない。実現すれば、条約を結んでいない国から相手国民の引き渡しを受ける警察としての初のケースとなる予定だった。英国の裁判所は残る2人についても審理するが、認めない可能性が高いとみられる。

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