８月１１日に「なんばグランド花月」（大阪市中央区）で開催された、吉本新喜劇の座員・未知やすえの還暦記念公演に、俳優の北村一輝がゲスト出演。座員顔負けのボケを連発し、お馴染みギャグも全力披露した。
『未知やすえ６０祭 還暦記念特別公演 ～お祝いしてくれなきゃ脳みそストローでちゅーちゅーしちゃうぞ～』より、お馴染みギャグを披露する北村（右から2人目、提供：吉本興業）
物語が後半にさしかかり、北村が烏川耕一、レイチェルとともに紫のスーツに身を包んだヤクザ役で登場すると、あまりに異彩を放つイケメンぶりに、会場は割れんばかりの拍手と歓声で包まれた。それもつかの間、座員顔負けのコミカルな動きを披露し、一瞬で笑いをかっさらった。
未知をはじめ、島田珠代、末成映薫、浅香あき恵といったベテラン女性座員と次々と対峙するもツッコミとして堂々とわたり合い、ついには島田の代表的ギャグ「パンティーテックス」を全力で披露。大阪出身ならではのノリの良さを見せつけ、会場を大きく盛り上げた。
終演後の感想では、「汗びっしょりですよ。本当に心臓バクバクで。確かに出たいとは言いましたが、やっぱり緊張しますね。リハーサルもしましたけど意味がない！ 本番になったら段取りも全然違うじゃないですか。本当、ふざけんな、っていう。でも、大阪最高でした！」と、アドリブを含め演じきった清々しい表情で観客に挨拶した。
未知は、ドラマでハマりファンを公言していた北村について「みんな北村さんが完璧、完璧って言うばっかりで私のこと全然褒めてくれへん。でも６０歳の記念にまさか実現するとは」と、憧れの存在との共演の余韻に浸っていた。
取材・文／上地智
