セレブ御用達ヘアスタイリストが死去 ダイアナ妃、ビヨンセ、ケイティ・ホームズらそうそうたる顧客

ヘアスタイリストのジョン・バレット氏が死去した。66歳だった。

ダイアナ妃、ビヨンセ、ケイティ・ホームズ、マーサ・スチュワート、リース・ウィザースプーンら多くの著名人を顧客に持ったジョンが、がんの闘病の末亡くなったことが9日、インスタグラムに投稿された声明によって明らかとなった。

「ジョンはその魅力、機知、率直さで、向かう先々の空間を照らす存在でした。その超人的な才能は、彼の椅子に座る誰もを、自分が世界で一番美しい人間のような気分にさせました」とジョンのサロンのスタッフは声明に綴り「ヘアだけじゃない、それはケアだ」という故人のモットーを載せ、こう続けた。

「彼は愛する家族、友人、サロン、スタッフをその素晴らしい情熱と共にケアしていました。今こそジョンが誇りと共に築きケアしたJBファミリーとして私たちが団結する時で、ニューヨークや遠方からのクライアントの皆さんの最高の見た目と気分を作り出すため、これからも精進していく所存です。ジョン、あなたの不在を私たちは寂しく思うことでしょう、これからもずっと愛しています。そしてあなたの名誉と思い出を引き継いで行きます。私たちや美容業界のためにしてくれたこと全てに感謝します。親愛なる友人、どうか安らかに」

親友だったジュリアン・ジャフェが、血液がんとの闘病の末にジョンが亡くなったことを明かしたとWWDが伝えている。

ニューヨークの高級百貨店バーグドルフ・グッドマンのサロンを20年に渡って経営、ヒラリー・クリントンの髪も担当したことのあったジョンだが、ダイアナ妃をスタイリングした時についてページ・シックスにこう回想していた。「本当に緊張しました。スイートルームに着くと、彼女は私のアシスタントとベッドに座り、アシスタントの子供たちの写真を見ていました。会話はスムーズでした」

またダイアナ妃とのやり取りは気楽にできたものの、いざスタイリングとなると、「間違いを犯した場合、世界中に知られることになる」とプレッシャーを感じたという。

最後に出会って間もなく、パリでの自動車事故で1997年に36歳で亡くなったダイアナ妃について、ジョンはこう話してもいた。「彼女は幸せと安らぎを見つけたんだと私は思っていました。それが続かなかったことは非常に悲しいです」。

アイルランド生まれ、ロンドン育ちのジョンは1980年代にロサンゼルスに移住、1996年にニューヨークに最初のサロンをオープンし、女優やファッション編集者らと親交を深めた。ジョンのサロンは定番カラー「バーグドルフ・ブロンド」でその名を轟かせていた。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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