「今が去る時だと感じた」バイエルン移籍のケインがクラブとファンに感謝、移籍の理由も語りチームにエール「アンジェと選手たちの幸運を祈る」

[写真:Getty Images]

バイエルンへの完全移籍が決まったイングランド代表FWハリー・ケインがトッテナムとファンへ感謝のメッセージを送った。

【動画】バイエルン移籍のケインがファンへメッセージ動画

12日、バイエルンはケインの完全移籍を発表。2027年までの4年契約を結ぶこととなり、背番号は「9」に決まった。

トッテナムの下部組織で育ったケインは、レイトン・オリエントやミルウォール、ノリッジ・シティ、レスター・シティなどへの武者修行を経験。2013年5月に復帰すると、レギュラーとしてプレー。公式戦435試合に出場し280ゴールを記録していた。

エースとして君臨し、自身はプレミアリーグで3度の得点王を獲得。一方で、チームとしてのタイトルには恵まれず、1つもトロフィーを掲げたことのないキャリアを送っていた。

トッテナムとの契約が残り1年となった中、チームとの契約延長を拒否。マンチェスター・ユナイテッドが強い関心を示した中、行き先はドイツの絶対王者・バイエルンに決定した。

開幕直前での移籍決定となった中、ケインは自身のSNSにメッセージ動画を投稿。トッテナムのファンへの感謝を語り、チームを去ることを伝えた。

「みんなこんにちは。今日、クラブを離れることをトッテナムファンのみんなに1番に伝えたかった。もちろん、今はたくさんの感情がある。20年近く過ごしたクラブを離れるのは僕の人生の中で最も悲しい」

「11歳の少年から、現在は30歳の男性になった。素晴らしい瞬間や特別な思い出がたくさんあり、それは永遠に大切にしたいと思う」

「これは長年にわたるチームメイト全員、監督やコーチ、クラブに関わってくれた全てのスタッフに感謝の意を示したい。キットマンからシェフまで、関係者全員に感謝する。僕はたくさんの人とと関わり、特別なものを作り上げてきた」

「そして何よりも、トッテナムファンのみんなに感謝する。プレーを始めた瞬間から、僕はみんなの一員であり、みんなに誇りを持ってもらい、できるだけ多くの特別な瞬間と思い出を与えるために、できる限りの全てを捧げてきた。願わくば永遠に続くとよかった」

「今が去る時だと感じた。将来に関して、未解決のことが多くあるまま、シーズンを迎えるのは嫌だった。新監督と選手たちにとって、トッテナムを頂点の近くまでに引き上げ、トロフィーを争うことに集中することが重要だと思う」

「アンジェ(・ポステコグルー)と選手たちの幸運を祈る。もちろん、これからはファンの視点で見守るつもりだけど、チームが成功することを心から願っている」

「これは世界中のファンへのメッセージだ。トッテナムファンは、僕の旅路をサポートし、一緒にいてくれた。僕と僕の家族はそれを永遠に大切にする。僕たちは一緒に過ごした全ての瞬間を決して忘れない。本当にありがとう」

「シーズンを見守りたいと思う。トッテナムとクラブ全体の幸運を祈る。将来はどうなるか分からないから、これはお別れではない。ありがとう。そしてまた会おう」

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