非常に強い台風7号は、12日(土)午後3時現在、父島の北北西を北西へ進んでいる。伊豆諸島ではうねりを伴った高波に厳重に警戒し、小笠原諸島では土砂災害、うねりを伴った高波に警戒が必要。関東、東海、近畿では13日(日)から、四国では14日(月)から高波に警戒が必要だ。

東海～四国に接近・上陸のおそれ

　非常に強い台風7号は、12日(土)午後3時には父島の北北西にあって、ゆっくりした速さで北西へ進んでいる。中心の気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートルで、中心から半径110キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっている。
　台風は、日本の南をゆっくり北上して、15日(火)ごろは東日本や西日本にかなり接近し、上陸するおそれがある。

近づく前から高波に警戒

　小笠原諸島では12日(土)夜にかけて、非常に強い風が吹き、13日(日)にかけてうねりを伴った大しけとなる見込み。伊豆諸島では、12日(土)はうねりを伴って大しけとなり、13日(日)から非常に強い風が吹き、猛烈なしけとなる予想だ。また、関東、東海、近畿では13日(日)から、四国では14日(月)からうねりを伴って大しけとなり、14日(月)から非常に強い風が吹く見込み。伊豆諸島では高波に厳重に警戒し、小笠原諸島、関東、東海、近畿、四国では、高波に警戒が必要だ。

紀伊半島付近で雨量増える見込み

　台風の北上に伴い、14日(月)から15日(火)ごろにかけて、東日本から西日本の太平洋側を中心に、雷を伴った非常に激しい雨が降り、大雨となる所がある見込み。
　土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒が必要。小笠原諸島では、これまでの雨により地盤の緩んでいる所があり、少しの雨でも土砂災害の危険度が高まるおそれがある。
　また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意が必要だ。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めたい。

高潮にも注意・警戒

　台風の影響で、東日本や西日本では潮位が高くなる所がある見込み。高潮や高潮と重なり合った波浪による浸水に注意や警戒が必要だ。