台風7号、15日ごろ上陸の恐れ 近畿や東海などは厳重警戒を

気象庁

 非常に強い台風7号は12日、小笠原諸島近海をゆっくりと北西に進んだ。日本の南を北上して15日ごろ東日本や西日本にかなり接近し、近畿や東海、四国に上陸する恐れがある。海上は大しけとなり、14日から15日ごろにかけて東日本から西日本の太平洋側を中心に大雨となる所がある。気象庁は、土砂災害や河川の氾濫などに厳重な警戒を呼びかけた。

 JR西日本は15日から16日午後にかけて、山陽新幹線の新大阪―広島間で計画運休する可能性があると発表。JR東海も14~16日、計画運休や長時間の運転見合わせの可能性があるとした。航空や高速道路各社も事前の情報確認を求めている。

 一方、12日は大気の状態が不安定な所があり、岩手県では、局地的豪雨をもたらす線状降水帯が発生。大槌町付近では1時間に約100ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、気象庁は記録的短時間大雨情報を出した。

 気象庁によると、台風7号は12日午後6時現在、中心気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートル。

台風7号の予想進路(12日18時現在)

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