犬の耳掃除をする時の『NG行為』3選!やるべきではない理由と正しいケア方法

犬の耳掃除をする時の『NG行為』

「耳掃除」は、愛犬の耳を清潔に保つためにご自宅でもできるお手入れです。しかし、やり方を間違えると耳を傷つけたり逆効果になってしまうこともあります。

今回は、犬の耳掃除をする時にどんな行為がNGにあたるのかを解説しますので、愛犬の耳掃除をする前にチェックしてくださいね。

1.綿棒や耳かきを使う

犬の耳掃除に綿棒や耳かきを使うのは絶対にやめましょう。

人間の耳とは違い犬の耳の内部はL字に曲がっているため、綿棒や耳かきを使うと耳垢を奥まで押し込んでしまう恐れがあります。押し込まれた耳垢はトラブルの原因になるので、掃除は耳の表面だけにしましょう。

そもそも犬は人間のように耳垢がたくさん出ることがなく、奥の汚れは自然とでてきます。そのため、犬の耳の奥は掃除をする必要がありません。

2.乾いたティッシュでこする

愛犬の耳掃除をする時に、耳の中を乾いたティッシュでこするのはNG行為です。

犬の皮膚はとても繊細なので、乾いたティッシュでゴシゴシこすると炎症を起こすことがあります。

どうしてもティッシュを使いたい時は、ぬるま湯で湿らせてから使うと良いでしょう。

3.頻繁に耳掃除をする

犬の耳は、頻繁に掃除をしてはいけません。耳は清潔に保つべきですが、掃除をやりすぎると刺激で炎症を起こしてしまう可能性があります。

犬の耳掃除の頻度は、愛犬の耳の状態に合わせて行うようにしてください。立ち耳でニオイや汚れが気にならない犬であれば、汚れが気になった時に拭くだけでもOKです。

プードルやマルチーズなど垂れ耳の犬や、アメリカンコッカースパニエル、フレンチブルドッグなど耳が汚れやすい体質の犬は月に1回~2回は耳掃除するのが理想的。頻度に悩む場合は獣医やトリマーに相談してみましょう。

犬の耳の正しいケア方法

犬の耳掃除を自宅でする時は次の物を準備してください。

  • コットンや柔らかいガーゼ
  • 犬専用イヤークリーナー

イヤークリーナーはペットショップや動物病院、ホームセンターなどで購入できます。汚れがほとんど出ない犬なら、ぬるま湯でも代用可能です。

準備ができたら以下の手順で犬の耳掃除を行いましょう。

  • コットンにイヤークリーナーを適量浸み込ませる
  • 犬をリラックスさせ、垂れ耳の犬は耳をめくる
  • 耳に炎症などがないか確認する
  • コットンで耳の内側を優しく拭く
  • 犬にご褒美を与える

耳掃除のポイントは、犬の耳の「飼い主から見えている部分だけを拭く」ことです。耳の奥まで掃除しようとすると耳道を傷つけたり耳垢を押し込む恐れがあるのでやらないようにしましょう。

耳毛抜きや注入タイプのイヤークリーナーを使う方法もありますが、耳が炎症を起こしたり犬が嫌がることも多いため、獣医から指導が無い限りご家庭でやる必要はありません。

まとめ

犬の耳掃除は意外と簡単なので、ぜひ日頃のお手入れに取り入れてみてくださいね。

ただし、飼い主さんが「耳掃除をやるぞ!」と意気込むと犬も身構えてしまうので、寝ている時やリラックスしている時にササっと済ませるのがオススメです♪

耳の汚れやニオイがひどかったり、痛がっている様子があれば耳掃除はせず、まずは動物病院で診察してもらいましょう。

(獣医師監修:寺脇寛子)

© 株式会社ピーネストジャパン