10人の横浜FMが絶好調G大阪を止める! アンデルソン・ロペスのPK弾で4試合ぶり白星【明治安田J1第23節】

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明治安田生命J1リーグ第23節の1試合が12日に日産スタジアムで行われ、ホームの横浜F・マリノスが1-0でガンバ大阪を下した。

ここ3試合で勝ちなしの2位横浜FMが直近8試合で7勝1分けのV字回復を遂げる12位G大阪を迎え撃っての一戦。横浜FMが前節から飯倉以外のフィールドプレーヤーに変更なしの面々をぶつけた一方で、G大阪は3選手が入れ替わり、出場停止明けの黒川、クォン・ギョンウォン、食野を先発起用した。

G大阪が4分に連発中のダワンが右足ミドルで襲いかかり、好調ぶりを披露したが、横浜FMが重心を前に置いての立ち上がりに。そのなかで、横浜FMは9分、12分と得点源のアンデルソン・ロペスが立て続けにゴールに迫ったりとリズムよく攻撃の形を作り出していく。

そんな横浜FMに対抗するG大阪だが、たびたび自陣でのビルドアップを引っかけられ、シュートに持ち込まれる場面も。さらに、細かなミスも重なって次第に横浜FMペースとなり、我慢の時間が続くと、26分に三浦の負傷交代も強いられ、嫌なムードが漂い始める。

すると、横浜FMは34分にバイタルエリア左でパスを受けた喜田が反転から左足を振り抜き、これが右ポストを直撃。G大阪にツキがあったかに思われたが、跳ね返りをヤン・マテウスが右足で押し込んでいき、良い流れをしっかりとゴールに結びつけてみせる。

中盤での組み立てで自由を奪われ、窮屈な戦いを強いられるなか、崩れたG大阪だが、44分に山本が敵陣中央でボールを受けると、横を駆け抜けていった食野に絶妙スルーパス。食野がボックス右での鋭い切り返しから左足でネットを揺らし、追いつく。

タイスコアで折り返した横浜FMだが、48分にボックス左に仕掛けたエウベルが途中出場の佐藤に倒され、PKのチャンス。キッカーのアンデルソン・ロペスは一度こそGK東口に読まれたが、VARで蹴り直しを告げられると、しっかりと決め切り、勝ち越した。

再びリードの横浜FMだが、65分にエウベルが前半に続いてイエローカードを受け、退場に。その横浜FMが交代カードを切ながらバランスの修正を施すなか、G大阪も宇佐美投入の勝負手を打ちながら、数的優位を生かして反撃の色を濃くし、押し返していく。

そのG大阪は鈴木も送り込み、前に人を割くが、87分にイッサム・ジェバリがボックス右深くを崩してのクロスからファーサイドの黒川が左足で蹴り込むが、相手DFがブロック。その後もオフサイドディレイになるが、鈴木が裏抜けしたりとあらゆる手を尽くす。

だが、横浜FMが凌ぎ切り、4試合ぶりの白星。G大阪は9試合ぶりの黒星となり、3連勝がストップした。

横浜F・マリノス 2-1 ガンバ大阪

【横浜FM】

ヤン・マテウス(前34)

アンデルソン・ロペス(後6)

【G大阪】

食野亮太郎(前44)

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