戦争の悲惨さ伝えるパネル展 茨城・水戸

「平和のための戦争展」でパネルに見入る来場者=水戸市内原町の市立内原図書館ギャラリー

人と人とが殺し合う戦争の悲惨さと平和の大切さについて広く学んでもらおうと、「平和のための戦争展」が16日まで、茨城県水戸市内原町の市立内原図書館ギャラリーで開かれている。来場者は戦争の惨状を伝えるパネルに見入っている。

同展は「平和のための戦争展うちはらの会」が主催。「原爆と人間」「戦場の人々」「東京大空襲」をテーマに構成し、写真や絵に文章を添えたパネル計約60点が並ぶ。

被爆後の長崎・浦上天主堂付近や広島・原爆ドームの写真、水を求める人々を描いた絵で原爆の猛威を訴え、米軍の首里城攻撃や住民を巻き込む地上戦の写真は沖縄戦の激しさ、低空で飛ぶB29や火に囲まれた言問橋の絵は東京大空襲の恐ろしさを伝える。同会の伊達郷右衛門さん(82)は「若い世代に見てもらい、平和とは何かを考えてほしい」と話した。

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