小中学生、文化芸術の感性育んで 部活「地域移行」で受け皿に

部員の受け入れ準備を進める昆野将俊常務(左)と佐藤悠樹課長

 北上市のNPO法人芸術工房(菅野浩一理事長)と江釣子ショッピングセンターパル(高橋祥元理事長)は、小中学生対象の文化芸術クラブを立ち上げた。部活動の「地域移行」が推進される中、合唱、演劇、美術の各分野で基礎から専門技術まで目的に応じて習得できるのが特長。県内で進んでいない文化部に対応した「受け皿」としても、地域の子どもたちを支える。

 クラブ名は「総合型こども文化芸術倶楽部(くらぶ)」で、通称CATS(キャッツ)。パルは会場の提供や資金面で支え、芸術工房が運営を担う。活動拠点となるパル1階のカルチャールーム(約60平方メートル)を改修し、ピアノや音響設備などを整えた。

 市内の小学3年から中学3年が対象。6月から部員と講師を募集し、人数が集まり次第、活動を始める。合唱や演劇、美術以外の分野も検討している。

 問い合わせ、申し込みは同法人(0197.64.7567)へ。

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