「多久山笠」提灯山、4年ぶり巡行 8月15、16日

 多久市の伝統行事「多久山笠」が15、16の両日、JR多久駅周辺で開かれる。新型コロナウイルスによる中止期間を経て「提灯(ちょうちん)山」が4年ぶりに巡行。一足早く昨年から町中を練り歩く「人形山」とそろい踏みし、にぎやかな祭りの光景が戻ってくる。

 1948(昭和23)年に始まった多久山笠は例年、鮮やかな武者人形を飾り付けた人形山2台と、三角と四角の形をした提灯山2台の計4台が勇壮に駆ける。昨年は人形山の巡行が3年ぶりに復活したが、若者が多く参加する提灯山は駅前での展示にとどまった。

 制限を撤廃した今年は、15日午後6時の開会式で幕開け。祭りの見どころの提灯山組み立ては同日午後7時(16日は午後6時半)から始まり、山笠4台が駅北側の大通りなどを巡行する。16日午後9時からは約800発の花火が打ち上がる。駅周辺は15日午後5~10時、16日午後3~10時に交通規制が行われる。問い合わせは一般社団法人たく21、電話0952(20)2203。(市原康史)

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