パターシャフトに調整を加えて3日目に臨んだロリー・マキロイ(Getty Images)

プレーオフシリーズの初戦でスコッティキャメロン「ファントムX 5.5」プロトタイプのパターを実戦デビューさせたロリー・マキロイ(北アイルランド)。最初の2ラウンドを終えてパターが少し長過ぎることに気づき、ちょっとした調整が必要であると感じたようだ。

ただ、一つだけ問題があった。毎週水曜日の午後、選手たちのクラブを取り扱う用具トラックは、次の開催地へ向けてコースを去ってしまうのである。では、マキロイは一体どうしたのだろうか? 彼のキャディであるハリー・ダイアモンドが地元の用具店へクラブを持ち込んだのである。

マキロイは、土曜日に次のように述べた。「僕は常に、まず右手をパターに添えるんだ。それで、右手で先の方を握ったとき、少し上過ぎると感じたんだ。昨夜、僕の『スパイダー』(パター)と比べてみると、半インチほど長かった。そこまで大きな違いではなかったのだけれどね。でも、ハリーが昨晩、地元のゴルフショップへ持ち込んで、カットしてもらってきてくれたんだ」

マキロイは、尺を短くしたことで失われた重量を補うため、より重いタングステン製ウエートをパターのソールに取り付けた。

マキロイは土曜日に「68」をマークし、首位のルーカス・グローバーと5打差の6位タイで最終日を迎える。3ラウンドを終えた時点で、マキロイはストローク・ゲインド・パッティングで0.6ストロークを失い、フィールドの全70人中40位としている。第3ラウンドはちょうど0.0と、グリーン上でストロークを得ることも失うこともなかった。

「今週は全体的に、どっちつかずな感じになっているけれど、それでもそれなりのポジションにつけている。5打を追う状況で明日を迎えるけれど、(自分のパフォーマンスに)火がつきそうな感じはするし、チャージできればと思っている」と、フェデックスカップのディフェンディングチャンピオンであるマキロイは述べた。

マキロイはグリーン上での新たな発見を求め、今週からパターを替えたと述べている。「テスティングのプロセスは皆無だった。ガレージに行って、何かないか探してみて、いくつか引っ張り出して数パットしただけなんだ。それでおしまいだったんだよ」

もしかしたら、このちょっとした改造は、フェデックスカップを3度制した唯一の男にとって、日曜日のチャージへの起爆剤となるかもしれない。

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)

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