“想定内”でラスト18ホール 畑岡奈紗は悲願へ「最後まで諦めずに」

首位に5打差でメジャーの最終日に入る畑岡奈紗(撮影/村上航)

◇海外女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 3日目(12日)◇ウォルトンヒースGC (イングランド)◇6881yd(パー72)

まだ後続がプレーしているタイミングで、畑岡奈紗は「6打差以内なら、全員に可能性があるコンディションだと思う」と言った。通算4アンダーは、終わってみれば5打差9位。自ら設定したラインに踏みとどまった形だ。

アゲンストの強風で距離が残るホールが続く立ち上がりの2番でボギーが先行。それでも6番(パー5)で最初のバーディを取り返し、8番は7mほどを流し込んで獲った。1オン可能な設定だった10番、パー5の11番とわずかにカップをそれるシーンもあったが「パッティングは悪くなかった。結構しっかり打てている」と及第点をつける。

ティショットの調子も逆転へのカギになりそう(撮影/村上航)

一抹の不安を口にしたのがティショット。2日連続のボギーとした14番のような、左からの風が気になる。この日は1Wよりもボールを落とせるエリアが広くなる3Wを握ったが、左サイドのヘザーが生えるエリアに打ち込んだ。セカンドは10ydほど横に飛ばすのが精いっぱいだった。

1ペナに等しいヘザーへの打ち込み(撮影/村上航)

修正ポイントはあるものの、いずれも最終日最終組をプレーした「全米女子オープン」、「アムンディ エビアン選手権」に続くメジャーで3試合連続の優勝争い。「しっかり自分のプレーに集中してやることが結果につながる。自分の目標のスコアを立てて伸ばせれば」と話し、状況次第でトータル2桁の10アンダーにも届かせられるとみる。

英国で悲願なるか(撮影/村上航)

「連続して(ショットを)つけられれば、それくらいチャンスはあると思う。最後まで諦めずにチャンスにつけて、決めていくだけかなと思う」。悲願達成へ、アグレッシブなプレーで前半から好機を量産するつもりだ。(イングランド・サリー/亀山泰宏)

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