高校新聞部の「記者」が知事会見で直球質問 「太陽光パネル設置は?北部振興は?」

三日月知事の会見に臨む高校の新聞部員たち(大津市京町4丁目・県危機管理センター)

 滋賀県内の高校新聞部に所属する生徒がこのほど、大津市の県庁を訪れ、三日月大造知事の会見に臨んだ。県が進める再生エネルギーの活用や北部の人口減少対策などをテーマに、若い世代の視点で質問をぶつけた。

 会見は9日にあり、県内8高校の新聞部から部員20人が出席。県内の再生可能エネルギー発電量を2030年度に19年度比で2.1倍にする目標や、長浜、高島、米原3市の活性化を目指す北部振興の取り組みなどについて三日月知事からスライドを交えて説明を受けた。

 生徒たちは、「山を切り開いて太陽光パネルを設置することについてどう思うか」「北部振興は産業を増やすということか」と鋭く質問。三日月知事は「民家や学校など環境を害さない場所を使って太陽光発電を広げたい」「働く場所づくりと空き家活用の両面で進めていく」などと応じていた。

 甲西高2年の男子部員(17)は「緊張したが、質問しやすい雰囲気で良かった。今日のことは校内新聞で取り上げたい」と話していた。

 会見は、三日月知事が力を入れる子ども施策の一環。県政の課題や取り組みについて高校生に関心を持ってもらい、それぞれの学校で広く発信してもらおうと初めて企画した。

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