強風に翻弄された山下美夢有「縦距離が合わな過ぎて…」

3日目に今週初のオーバーパー。最終日は巻き返します!(撮影/村上航)

◇海外女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 3日目(12日)◇ウォルトンヒースGC (イングランド)◇6881yd(パー72)

予選ラウンド2日間はいずれもアンダーパー「71」をそろえた山下美夢有だったが、2バーディ、6ボギーの「76」。通算2オーバー44位と上位戦線から後退して最終日を迎えることとなった。

フィールド平均スコア「4.452」を記録し、この日全体で1個もバーディが出なかったタフな前半2番から3連続ボギーが先行。アゲンストの風が吹く序盤ホールはクラブジャッジで惑わされた。「縦距離が合わな過ぎているので、そこがもったいない」と悔しがる。

国内ツアートップクラスのパーオン率は低迷した(撮影/村上航)

横風に流される場面も多く、国内ツアーのランキングで2位につけるパーオン率は55.56%(10/18)にとどまった。風への対応とともに、ショートゲームへの課題も口にする。「やっぱりショットじゃなくてアプローチ、パターが一番足りないところというか…。(外したときに)リカバリーできていないのが一番ダメだった」

最終18番はフェアウェイからのセカンドをミスしてグリーン左にこぼし、土手を越える寄せがオーバー。2m以上をねじ込んで耐えたものの、「まずパーパットが長い。それまでのアプローチが寄っていないので…」と首をひねる。

納得のプレーで大会を締めくくりたい(撮影/村上航)

日本とは異なる芝への対応で打ち方を変えなければいけないケースはあるが、「それ以前の問題ですね。あんまり距離感が出ていないというか、強く入ったり」。自らのフィーリングが良くないからフラストレーションも募る。

「最終日は風に負けないように頑張りたい」。海外での経験が、日本の年間女王をさらに成長させる。(イングランド・サリー/亀山泰宏)

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン