期待高まる舞台「西遊記」、片岡愛之助もコアなファンだった

『キングダム』『翔んで埼玉』と、立て続けに話題の映画に出演する歌舞伎俳優・片岡愛之助。舞台『西遊記』では、誰もが知る猿のヒーロー・孫悟空役で主演を務める。11月の大阪開幕に先立ち愛之助の会見がおこなわれ、作品の概要が明らかになった。

舞台『西遊記』の取材会に出席した片岡愛之助(9日・大阪市内)

■ 「家に全巻揃っています(笑)」

『西遊記』は、三蔵法師、孫悟空、猪八戒、沙悟浄がそろって天竺に向かう道中で、次々に現れる化け物たちを退治していく、中国が生んだ痛快エンターテインメント。日本では日本テレビが1978年に放映した、堺正章や夏目雅子などが出演するTVドラマが特に人気を博し、幾度も再放送されている。

ちょうど本作が放映された世代となる愛之助にとっても「TVはNHKしか見ちゃいけない家庭だったんですけど、なぜか『西遊記』だけは家族で見ていました」という思い出の作品。昨年発売されたディアゴスティーニのDVDコレクションも「家に全巻そろっています(笑)。懐かしく思いながら見直しましたね」というほど、思い入れのある一作だそう。

舞台『西遊記』の取材会に出席した片岡愛之助(9日・大阪市内)

■ 「私の地元から出発できるのはうれしい」

日本では初めて舞台で使用される、LED映像技術をはじめ「歌も踊りもフライングもあるし、エンターテインメントの固まり。ぜひ3Dで体験していただきたい」と見どころを語り、さらに「私の地元の大阪から、公演を出発できるのは非常にうれしい。今まで観たことがない、迫力満点の舞台になるはずなので、この記事を読んだのをご縁と思って(笑)、予定を開けておいてください」と呼びかけた。

愛之助のほかには小池徹平、戸次重幸、加藤和樹、松平健などが出演。脚本はマキノノゾミのオリジナルで、演出は堤幸彦が担当する。大阪公演は11月3~5日に「オリックス劇場」(大阪市西区)にて。チケットはS席1万5000円ほか、8月27日から発売開始。

取材・文・写真/吉永美和子

舞台『西遊記』

期間:2023年11月3日(金)~11月5日(日)
会場:オリックス劇場(大阪府大阪市西区新町1-14-15)
料金:S席1万5000円、A席9500円、B席5500円

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