連載[味自慢 涼菓編]<3>イチゴソルベ(ジェラート トレ イズモザキ・新潟出雲崎町) 超濃厚!まるでイチゴ食べているみたい/舌触りなめらか、見た目も◎

鮮やかな濃いピンク色の「イチゴソルベ」(右)と県産トマト100%を使用した「トマト」のジェラート

 新潟県の柏崎市、出雲崎町、刈羽村の「食」を訪ねる企画「味自慢」。今回は地元食材を使ったひんやりスイーツ「涼菓」がテーマ。猛暑が続くこの夏、食べれば涼しくなるようなアイスやケーキを紹介する。(5回続きの3)

 まるでイチゴそのものを食べているような濃厚さと、ひんやりとした舌触りの良いなめらかさに、夏の暑さが和らいだ。

 出雲崎町尼瀬の「GELATO TRE IzumozakI(ジェラート トレ イズモザキ)」の人気商品「イチゴソルベ」は原料の70%がイチゴだ。

 出雲崎で生産された新潟県産ブランド「越後姫」など複数の品種のイチゴを使う。味だけでなく、見た目にもこだわっており、色味の良い品種などを組み合わせることで、色鮮やかな濃いピンク色とプチプチとした食感を再現している。

 ハンドブレンダーでピューレ状にしたイチゴ、グラニュー糖や水あめなど4種類の砂糖をブレンドして機械にかけると、マイナス7度のジェラートができあがる。

 ジェラートのレシピは、代表の渡辺和則さん(40)が味やなめらかさに気を配り、練り上げたもの。「食材によって、水分量や固形分率を計算し、なめらかさと味の濃さを出しています」とおいしさの秘訣を教えてくれた。

鮮やかな濃いピンク色の「イチゴソルベ」(右)と県産トマト100%を使用した「トマト」のジェラート

 店内には約10種類のジェラートが並ぶ。旬にこだわっており、8月は新潟県産トマトを100%使った「トマト」もおすすめだ。

 店は昨年8月にオープンした。オープン前、渡辺さんは会社員として働く傍ら、趣味としてジェラートを作っていた。店の向かいにある道の駅「越後出雲崎天領の里」から見える景観が好きで、夏にはジェラートの売り上げが見込めると考え、会社を退職。県内のジェラート店でのアルバイトを経て、開業した。

 現在は出雲崎町内外から人が訪れ、多い日にはイチゴソルベを含めて1日約350カップを売り上げる。

 渡辺さんは「ジェラートのために出雲崎に来たと言ってもらえることもある。イチゴの濃厚な味わいをぜひ楽しんでほしい」とPRしている。

◇GELATO TRE IzumozakI 出雲崎町尼瀬121。1種類盛りのシングルカップは390円。ダブルは490円、トリプルは590円。テイクアウト用のふた付きジェラートや、ドリンクなども販売している。不定休。9月までは午前11時〜午後6時。10〜3月は午前11時〜午後5時。問い合わせは店のインスタグラムで。

イチゴをハンドブレンダーにかけ、ピューレ状にする渡辺和則さん=出雲崎町尼瀬

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