褒め上手は育て上手!犬が飼い主に『褒められて嬉しい』ときに見せる3つの行動と上手な褒め方

犬が飼い主に「褒められて嬉しい」ときに見せる行動

愛犬が褒められて喜んでいることをきちんと把握できていますでしょうか。

犬が「褒められた!」「嬉しい!」と感じたときに見せる行動が分かれば、より適切な対応でさらに愛犬を嬉しい気持ちにさせることができるかもしれません。

1.お尻ごと尻尾を振り回す

犬の尻尾は感情のバロメーターであることは有名ですが、尻尾を振っているからといって機嫌が良いとは限りません。低い位置でゆっくりと動かしていたり、下に垂らして後ろ足の間で小刻みに振っていたりする場合、警戒や不安といった感情を持っている場合もあります。

しかし、飼い主さんの声掛けで尻尾を持ち上げ、高い位置でブンブン振り回していたりお尻ごと左右に勢いよく揺れていたりする場合は「とっても嬉しい」時のサインです。いっぱい褒めてあげると、体ごと左右に振ってしまうこともありますよ。

2.跳ねる

嬉しすぎると、犬は興奮状態になるため動きが大きくなります。エネルギーや気持ちがあふれてしまい、ぴょんぴょんと跳ねまわってしまうときも「嬉しい!」「楽しい!」という気持ちが表れている状態です。

褒められて嬉しくなってしまったときは、全身ではなく前足をぴょこぴょこ跳ねさせていることもあるでしょう。その後も気持ちが落ち着かず興奮状態になると、後ろ足も一緒になってぴょんぴょんと跳びまわるようになるかもしれません。この時、きゃんきゃんと吠えてしまう子もいるようです。

この行動は、犬の気持ちがとても高ぶっているときに見られるものですが、関節に非常に強い負荷がかかります。床の上など滑りやすいところでしてしまうと、思わぬケガをすることも。このようなときは、なるべく早めに落ち着かせた方が良いでしょう。

3.笑顔で飼い主の顔を見る

犬は狼などより家畜としての歴史が長く、ヒトの表情を真似ることができるように表情筋が発達したと言われています。そのため人間が喜んだ顔や笑顔を見せていると、感情が伝わった犬も真似をして口角をあげて笑顔のような表情を作るようになります。

また、本来犬にとって、相手と目を合わせることは「敵対」を意味するボディランゲージになります。ただし、飼い主とのアイコンタクトは「良いことがある」と学習しているため、飼い主をじっと見つめることが多くなります。

嬉しい時、褒められてもっと褒められたいときなどは、笑顔でじっと飼い主を見つめる子もいるんですよ。

犬の上手な褒め方とは

犬は人間の言葉をはっきり理解しているわけではありません。長文で褒めても、犬にとっては何を言っているのかわからないのです。

では、どうして犬は「自分が褒められている」と分かるのでしょうか。

それは、人間の発している声のトーンや表情、仕草などを見て察しているのです。高い声で興奮した様子であったり、笑顔で撫でてくれていたりといった様子を見て、犬たちは自分が「褒められている」であったり「飼い主が喜んでいる」ということを判断しています。

そのため、犬を褒めるときにはポイントを踏まえることが大切です。

まず笑顔を作ること、声のトーンをいつもより少し高くすることです。また褒める単語を「いい子」であったり「えらい」といったような短く、聞き取りやすいものにすると良いでしょう。

そうすることで、犬は飼い主の声と表情、そして決まった単語から、今の行動は「良い事」で「飼い主が喜ぶ」ことと学習します。飼い主にとって望ましい行動、良い行動をした際にはすかさず褒めてあげることで、犬は繰り返し学習していき、褒められるとどんどん嬉しくなってしまうのです。

まとめ

喜んでいる犬を見ることは、飼い主にとって幸せな事ですよね。また、犬にとっても、喜んでいる飼い主を見ることはとても嬉しいことです。

今回解説したように、犬は褒めてあげることで「良い事をした」と学習し、その結果飼い主が喜んでくれることが嬉しくなってさらに学習していきます。

タイミングよい短い言葉、高めのトーン、そして笑顔で、愛犬をたくさん褒めてあげてくださいね。

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