犬のしっぽフリフリ、実は嬉しいだけじゃない!?振り方の違いによる4つの心理とは

しっぽの振り方でわかる犬の心理

犬が嬉しい時にしっぽをフリフリ振る習性があるのは、犬を飼ったことがない方でも知っているほど有名ですよね。

しかし、しっぽを振っている犬がみんな喜んでいるかというと、実はそうではないのです!

振り方の違いを知らずにしっぽを振っている犬を安易に撫でようとすると、場合によっては噛まれてしまうこともあるかもしれません。

犬が今どんな気持ちなのか知るためには、しっぽの振り方に注目してみてください。振り方の違いによって犬は次のような心理をしています。

1.嬉しい

犬がしっぽを素早く激しくちぎれそうな勢いで振っている時は、喜んでいるサインです。

この動きは、飼い主さんが帰宅した時や大好きなオヤツをもらえる時などによく見られます。興奮して飛び跳ねて、見るからに嬉しそうなので、誰が見てもすぐに犬の気持ちはわかるでしょう。

2.警戒している

犬が喜んでいると勘違いされがちなのが、警戒している時のしっぽの動きです。

知らない人に会った時など、犬が尻尾を低くしてゆっくりフリフリ振っている時は警戒しているサイン。喜んでいる時と比べて犬の表情は固く、体も強張っていることが多いです。

初めて会う犬がこの動きをしていたら、触ろうとせずにまずは警戒心を解いてもらうところからトライしてみましょう。

3.大好きだよ♡

犬が落ち着いた様子でゆったり大きくしっぽを振っている時は、側にいる相手へ「大好きだよ」と親愛の気持ちを示しています。

警戒している時と動きが似ているので分かりにくいかもしれませんが、犬の表情や動きがリラックスしていれば好意的な気持ちを持っていることがほとんどです。

4.それ以上は絶対に近づくな!

犬がしっぽを直立させ震わすように振っている時は「それ以上は絶対に近づくな!」とかなり怒った状態です。危険なので絶対に触ろうとしてはいけません。

喜んでいると勘違いして撫でようとすると、噛まれてしまう可能性が高いです。落ち着いてゆっくりした動きで犬から離れるようにしましょう。

犬がしっぽを左右どちらに振っているかでも心理がわかる!?

犬のしっぽの振り方の違いをご紹介しましたが、「大きくとか素早くとか言われても微妙すぎて分からない!」という方もいるのではないでしょうか?

そこで、尻尾で犬の心理を見極める際にもうひとつのポイントをご紹介します。注目すべきは、「犬が左右どちらにしっぽを振っているか」ということです。

イタリアで行われた研究によると、『犬はポジティブな気持ちの時にはしっぽを右に振り、ネガティブな気持ちの時には左に振る』という実験結果が出ています。

確かに、筆者の愛犬はご飯を見た時に喜んで右にしっぽを振っていました。世の中のすべての犬に当てはまるかは分かりませんが、犬の気持ちを読み取りたい時にはしっぽを左右どちらに振っているかチェックしてみると面白そうですね。

まとめ

今回は、しっぽの振り方の違いによる犬の心理をご紹介しました。

しっぽは犬の感情が表れやすい部位ではありますが、実際には耳や目、体の動きなど総合的に犬の様子を見て判断することが大切です。

とくに、初めて会う犬に対しては、しっぽを振っているからといって安易に触ろうとせず、犬が警戒していないかをきちんと確かめてから仲良くなるようにしましょう。

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