山陽が初の16強 大垣日大に4―3

岡山勢11年ぶりの夏の甲子園2勝を挙げ、笑顔で応援席に向かう山陽ナイン

 第105回全国高校野球選手権大会第8日は13日、兵庫県西宮市の甲子園球場で2回戦が行われ、第4試合に登場した岡山代表の山陽は大垣日大(岐阜)に延長十回タイブレークの末、4―3の逆転サヨナラで初の16強入りを決めた。岡山勢として2012年夏に8強入りした倉敷商以来、11年ぶりの甲子園2勝を挙げた。

 九回を終えて2―2で両者譲らず無死一、二塁から攻撃を始めるタイブレークに突入。山陽は十回表の守りで悪送球から1点を失ったものの、その後のピンチは左翼石井、遊撃渡辺の中継プレーで追加点を阻止した。裏の攻撃は2死満塁からの捕逸で追い付くと、本塁返球が乱れる間に二走山崎が好走塁を見せてサヨナラのホームを奪った。

 雨による前の試合の中断が影響し、開始時刻が予定より3時間近く遅れた。ナイター照明がともる中、一塁側アルプス席の大応援団がナインを後押しし、劇的な結末に沸き返った。

 6年ぶり2度目出場の山陽は1回戦で日大山形を下し春夏通算3度目の甲子園で初勝利を飾った。8強入りを懸け、17日の3回戦は日大三(西東京)と当たる。

大垣日大(岐阜)

0100000101|3

2000000002x|4

山陽(岡山)

(延長十回、十回からタイブレーク)

【山陽―大垣日大】1回裏山陽2死二、三塁、入江が左前へ2点適時打を放ち、先制する。捕手高橋=甲子園

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