開幕節屈指の好カード、チェルシーvsリヴァプールは互いに譲らず1-1の痛み分けに|プレミアリーグ

写真:同点ゴールを挙げたディサシ

8月13日、プレミアリーグ第1節のチェルシー vs リヴァプールの一戦が、スタンフォード・ブリッジで行われた。

昨季を12位という不本意な順位で終え、チーム改革の最中にあるチェルシーは、最後尾に今夏ブライトンから加入したGKロベルト・サンチェスが入り、3バックは右からアクセル・ディサシ、チアゴ・シウバ、レヴィ・コルウィルという並びに。最前線には期待の新戦力ニコラス・ジャクソンが入った。

一方のリヴァプールは今夏に加入したアレクシス・マカリスターとドミニク・ソボスライが中盤に入り、3トップは右からモハメド・サラー、ディオゴ・ジョタ、ルイス・ディアスという並びになった。

序盤から激しいボールの奪い合いとなったが、ポゼッションはややリヴァプール優勢の状況に。6分にはソボスライのドリブル突破からチャンスを作り、ジョタがシュートを放つもこれはゴールの右に外れる。

12分にはリヴァプールがカウンターから相手陣内に侵入し、コーディ・ガクポからパスを受けたサラーがミドルシュートを狙うも、クロスバーに弾かれゴールはならず。

攻撃の手を緩めないリヴァプールは18分、美しいパスワークからゴールを陥れる。自陣でソボスライ、イブラヒマ・コナテ、マカリスターとボールをつなぐと、マカリスターは右サイドに張るサラーの足元へロングパス。サラーがドリブルで切り込みながら中央で待つルイス・ディアスにスルーパスを送ると、ルイス・ディアスはこれにダイレクトで合わせて先制ゴールを挙げた。

さらに29分、中央でボールを持ったトレント・アレクサンダー・アーノルドが一瞬の隙を突いてスルーパスを送ると、サラーが相手GKと一対一の局面を迎える。サラーはGKサンチェスの動きを見て冷静にゴールを陥れるも、これはVARによってオフサイドの判定に。

散発的にチャンスは作るもなかなかシュートまで至れないチェルシーは37分、CKの流れから相手のクリアが短くなったところをベン・チルウェルが頭でつなぎ、ゴール前に残っていたディサシがスライディングシュートを放って同点に追いつく。

ワンチャンスをモノにしたチェルシーは続く39分、エンソ・フェルナンデスからのスルーパスに抜け出したチルウェルがゴールを陥れるも、VARの介入によってオフサイドの判定に。両チームとも2点目はVARによって幻となった。

その後は互いにチャンスを作るもゴールは生まれず、前半を1-1で終える。

後半立ち上がりはややテンポが落ちるも、フィルジル・ファン・ダイクのミドルシュートなど、リヴァプールが何度かチャンスを作る。対するチェルシーも55分、右サイドのスペースでボールを受けたラヒーム・スターリングがエンソ・フェルナンデスにパスを送ると、エンソ・フェルナンデスはダイレクトで左のチルウェルにフリック。チルウェルがGKと一対一の局面を迎えるも、シュートはGKアリソンに防がれる。

徐々にチェルシーがポゼッションを高め試合を支配し始めると、リヴァプールは66分にガクポに代えてカーティス・ジョーンズを、ジョタに代えてダルウィン・ヌニェスを投入してチームの活性化を図る。

対するチェルシーは76分、負傷によりジェイムスを下げてマロ・ギュストがピッチへ。リヴァプールも直後にハーヴェイ・エリオットとベン・ドークを投入。下げられたサラーは不満をあらわにしながらピッチを退いた。

さらに81分、チェルシーはカーニー・チュクエメカとスターリングを下げ、ミハイロ・ムドリクとイアン・マートセンをピッチへ。両チームともフレッシュな選手を投入して状況の打開を図る。

しかしその後も均衡は崩れず、試合は1-1のまま終了。注目度の高い一戦となった試合は、痛み分けに終わった。次節、チェルシーはアウェーでウェストハムと、リヴァプールはホームでボーンマスと対戦する。
 

◉試合結果

チェルシー 1-1 リヴァプール

0-1 18分 ルイス・ディアス(リヴァプール)
1-1 37分 アクセル・ディサシ(チェルシー)

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