安田章大 「絶望は今でも絶望なんで消えないと思います」病気乗り越え6年ぶりの大海原で涙が溢れる

歌手で俳優としても活躍する安田章大(38)が11日放送の日本テレビ系『Google Pixel presents ANOTHER SKY (アナザースカイ)』に出演。6年ぶりに入った海で、大好きなダイビングと自身の病気への葛藤を語った。

14年前、海の生物を探す番組のロケで訪れた、中米ベリーズ(中央アメリカに位置し面積は四国と同じくらい)に足を運んだ安田。当時行ったダイビングで、震えるほどの感動を味わい、「僕はやっぱりダイビングが大好きで」と人生においてかけがえのない一部であると強く思っていたことを振り返った。

しかし、6年前に脳腫瘍の一種である『髄膜腫』を発症。手術は成功したものの、後遺症に悩まされ、強い光を受けると日常生活に支障をきたすことからサングラスを着用。危険を伴うためダイビングはもちろん、「足さえもつけたことがなかった」と大好きな海に近づくこともできなくなってしまったことを明かした。

海に潜れないと聞いた時は、「考えられないぐらいの絶望ですね。絶望は今でも絶望なんで消えないと思います」と語った。しかし今回、「その土地で改めて自分で自分に向き合って自分と会話して、悩んだままでOKってことを言ってあげる」と、少なからずの恐怖心を抱えながらも、6年ぶりに海に入ることを決意した。

そこには、「自分が怖い中で向き合うことで誰かのきっかけになってくれたらすごくいいな」という安田の思いもあった。

大好きな大海原へ帰ってきた安田は勢いよく水面に飛び込み、「気持ちいー! こういうのこういうの」「最高」と叫び、これまでの苦悩から解放されたかのような表情を見せ、シュノーケリングを楽しんだ。

6年ぶり42分海に入り、船に上がると「やっぱ好きやなってことに気づきましたね」と語る安田。その瞳からは自然に涙が溢れ、その “ひどく憎い”過去の経験は、前向きに強くあろうとするほど悲しくなってしまう時間だったことを振り返った。

しかしそれでも、「悲しみに暮れるのももったいないじゃないですか」「ベリーズに来れているのは確実に14年前のご縁なんで。だから許せない、ひどく憎いと言った自分の過去の経験も、ご縁と呼びたいですね」と、力強く笑顔で語った。

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写真提供:(C)日テレ

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