灯火揺れる町並み 奈良・橿原市の今井町

古民家の連なる通りに並べられた灯火=5日、橿原市今井町

 重要伝統的建造物群保存地区の奈良県橿原市今井町で5日夜、灯火会が開かれ、2千個を超えるカップろうそくの明かりが江戸時代の風情を残す町並みを幻想的に照らした。

 同町町並み保存会と同町自治会が主催。今回で16回目。東西を走る中尊坊通り、御堂筋沿いや称念寺、春日大社の境内などに灯火が並び、家族連れなど多くの人が訪れた。

 今井まちなみ交流センター「華甍」(はないらか)であった点灯式で、同町自治会の米川憲久会長は「これからもマンネリ化しないよう、趣向を凝らしながらやっていきたい」、同町町並み保存会の中西知会長は「灯火で安らぎ、暑い夏を元気に乗り切ってほしい」とあいさつ。

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