<レスリング>曽我部京太郎(日体大)が優勝、文田健一郎(ミキハウス)ら3選手が2位…2023年「ドイツ・グランプリ」最終日

 

 男子グレコローマン・チームが参加した2023年「ドイツ・グランプリ」最終日は8月13日、ドイツ・ドルトムントで各階級の敗者復活戦とファイナルが行われ、決勝に進んだ選手の中で67kg級の曽我部京太郎(日体大)が不戦勝で勝って優勝。63kg級に出場した文田健一郎(ミキハウス)、77kg級の日下尚(三恵海運)、87kg級の角雅人(自衛隊)は敗れて2位に終わった。

 曽我部は国際大会で初の優勝だが、昨年7月の「ピトラシンスキ国際大会」(ポーランド)で銀メダルを取ったあと、10月のU23世界選手権(銅)、今年3月の「ダン・コロフ-ニコラ・ペトロフ国際大会」(銀、ブルガリア)、4月のアジア選手権(銀)に続き、5大会連続でメダルを獲得した。

▲ドイツ・グランプリに参加した日本チーム。このあと、地元選手らとの合宿練習に参加する=チーム提供

 文田は、昨年のこの大会3位のステファン・クレメント(フランス)にテクニカルフォール負けの不覚。しかし、国際大会は2016年6月の「ピトラシンスキ国際大会」以来、17大会連続でメダルを手にした(エントリーしながら出場しなかった不戦敗を除く)。

 日下は、2017年75kg級世界チャンピオンで今年の欧州選手権2位のビクトル・ネメス(セルビア)に、角は昨年の世界選手権5位のアレクサンドロス・ケシディス(スウェーデン)にそれぞれ敗れて、金メダルを逃した。日下は昨年のU23世界選手権銅メダルに続くメダル獲得。角は2021年の東京オリンピック・アジア予選銅メダル以来のメダルを手にした。

 敗者復活戦に回った130kg級の奥村総太(自衛隊)は、敗れて上位進出ならなかった。

 各選手の成績は下記の通り。


※小文字は前日に実施

男子グレコローマン

 【63kg級】文田健一郎(ミキハウス)   2位=11選手出場《トーナメント表》
決 勝 ●[Tフォール、1:55=0-10]Clement, Stefan(フランス)
準決勝 ○[Tフォール、1:40=9-0]Tracz, Michal(ポーランド)
2回戦 ○[5-5]Basar, Enes(トルコ)
1回戦 ○[6-1]Hrushyn, Oleksandr(ウクライナ)

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 【67kg級】曽我部京太郎(日体大)   優勝=25選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○[不戦勝]Sleiva, Kristupas(リトアニア)
準決勝 ○[フォール、1:42=7-0]Galustyan, Tigran(フランス)
3回戦 ○[3-0]Nad, Sebastian(セルビア)
2回戦 ○[6-6]Joergensen, Havard(ノルウェー)
1回戦 ○[Tフォール、3:51=9-0]Khalilov, Oleh(ウクライナ)

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 【77kg級】日下尚(三恵海運)    2位=25選手出場《トーナメント表》
決 勝 ●[Tフォール、0:34=0-8]Nemes, Viktor(セルビア)
準決勝 ○[7-0]Ilic, Aleksandr(セルビア)
3回戦 ○[Tフォール、4:10=8-0]Vasetskyi, Dmytro(ウクライナ)
2回戦 ○[8-6]Zhadrayev, Demeu(カザフスタン)
1回戦 ○[Tフォール、2:19=12-4]Nugues, Gil(フランス)

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 【87kg級】角雅人(自衛隊)   2位=17選手出場《トーナメント表》
決 勝 ●[1-5]Kessidis, Alex(スウェーデン)
準決勝 ○[6-0]Kulynycz, Arkadiusz(ポーランド)
2回戦 ○[4-0]Sterkenburg, Marcel(オランダ)
1回戦 ○[8-2]Brunner, Nico(ドイツ)

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 【130kg級】奥村総太(自衛隊)   14位=15選手出場《トーナメント表》
敗復戦 ●[1-1]Alishahi, Delian(スイス)
1回戦 ●[Tフォール、1:36=0-10]Krahmer, Jello(ドイツ)


《以下、前日に実施》

 【97kg級】奈良勇太(警視庁)    20位=21選手出場《トーナメント表》
2回戦 ●[Tフォール、5:35=0-9]Lazogianis, Lucas(ドイツ)
1回戦  BYE

※敗者復活戦に回れず

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