【米ビルボード・アルバム・チャート】トラヴィス・スコット『ユートピア』2週連続首位、テイラー・スウィフト4作が再びTOP10入り

トラヴィス・スコットの『ユートピア』が2週目の首位をキープした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

先週、2023年にリリースされたR&B/ヒップホップ・アルバム、またはラップ・アルバムの週間最高ユニット496,000を記録して1位に初登場した『ユートピア』。2週目の今週(2023年8月4日~8月10日)は、アルバム・ストリーミングが110,000(55%減少)、アルバム・セールスが37,000(85%減少)、トラックによるユニットも1,000(58%減少)にそれぞれ数字を落とし、累計147,000ユニット(70%減少)まで下降したが、2週連続で10万ユニットを突破して、週間ストリーミングも全19曲で1億4,599万回と高水準を維持している。

Billboard 200でラップ・アルバムが2週以上首位を獲得したのは、2021年7月10日付で1位に初登場して、2022年4月30日付に返り咲いたタイラー・ザ・クリエイターの『コール・ミー・イフ・ユー・ゲット・ロスト』以来、約1年4か月ぶりで、初登場から2週連続を記録したのは、2021年9月18日~10月2日付まで3週を記録したドレイクの『サーティファイド・ラヴァー・ボーイ』以来、約2年ぶりのタイトルとなる。

2位は、モーガン・ウォレンの『ワン・シング・アット・ア・タイム』(92,000ユニット / 4%減少)が先週の3位から上昇。映画『バービー』のサウンドトラック『バービー・ザ・アルバム』(74,000ユニット / 18%減少)も先週の4位から3位、テイラー・スウィフトの『スピーク・ナウ(テイラーズ・ヴァージョン)』(60,000ユニット / 9%減少)も5位から4位にそれぞれワンランクアップした。

4位の『スピーク・ナウ(テイラーズ・ヴァージョン)』に続き、テイラーは『ミッドナイツ』(56,000ユニット / 15%増加)が先週の8位から5位、『ラヴァー』(51,000ユニット / 17%増加)が10位から6位、『フォークロア』(44,000ユニット / 9%増加)も12位から9位にそれぞれ順位を上げて、TOP10に4作を送り込んでいる。生存するアーティストのアルバムが同時(同週)に4作ランクインしたのは、ハーブ・アルパートが達成した1966年4月2日付以来の快挙で、7月22日付、7月29日付に続く3週目に記録を伸ばした。

先週2位に初登場したポスト・マローンの『オースティン』は、初週から55%減少の50,000にユニット数を落とし、今週7位に急落。ペソ・プルマの『Génesis』(47,000ユニット / 6%減少)も7位から8位に、モーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』(43,000ユニット / 4%減少)も9位から10位にそれぞれワンランクダウンした。

今週はTOP10に初登場、もしくは再ランクインした作品はなく、先週から大きな動きもなかった。TOP10にデビューした作品がなかったのは、7月29日付以来3週ぶりのチャート・アクションとなる。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは8月18日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『ユートピア』トラヴィス・スコット
2位『ワン・シング・アット・ア・タイム』モーガン・ウォレン
3位『バービー・ザ・アルバム』サウンドトラック
4位『スピーク・ナウ(テイラーズ・ヴァージョン)』テイラー・スウィフト
5位『ミッドナイツ』テイラー・スウィフト
6位『ラヴァー』テイラー・スウィフト
7位『オースティン』ポスト・マローン
8位『Génesis』ペソ・プルマ
9位『フォークロア』テイラー・スウィフト
10位『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』モーガン・ウォレン

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