とにかく明るい安村が、フジテレビ系で8月19日放送の土曜プレミアム「ほんとにあった怖い話 夏の特別編2023」（午後9：00）に出演することが分かった。銭湯を舞台にした「ほんとにあった怖い話」（通称・ほん怖）で初主演を果たす安村は、全編通してほぼ全裸で登場。“安心できない”恐怖エピソードに“pants”をはいて演技した。
1999年にスタートした「ほん怖」シリーズは、実際に人々が体験した怖い話をリアルに描くリアルホラーエンターテインメント。心霊体験をした視聴者の証言を基に、ゾッとする恐怖や、心霊現象の不安に翻弄（ほんろう）されつつも立ち向かっていく姿を描く。そんな夏の風物詩でもある「ほん怖」では、稲垣吾郎がクラブリーダーを務め、小学生を中心に構成されたクラブメンバーと共に恐怖体験を紹介していく。
今年は、オムニバスで実録心霊ドラマ6本を制作。白石麻衣主演の「滞留する痕」、鈴鹿央士主演の「誰にも貸せない部屋」、中村アン主演の「視線の出処」に加えて、片寄涼太主演の「胸騒ぎの帰路」が既に発表されている。5本目の作品として、セントチヒロ・チッチの体験談がベースの「視えない来客」がドラマ化され、主演をチッチが務めることも話題。そして、6本目の「うしろの正面」に安村が起用された。
イギリスのオーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」で「Don’t worry, I’m wearing.（安心してください、はいてますよ）」のフレーズで審査員たちを爆笑の渦に巻き込み、日本人初の決勝進出を果たした安村が、凱旋（がいせん）後初のドラマ出演を果たす。
「初主演の勇姿は、（「ブリテンズ・ゴット・タレント」の）辛口審査員のサイモン・コーウェルに見てほしい」と語る安村。「“TONIKAKU”には、こういう一面もあるんだと。ぜひ、サイモンに『ほん怖』の映像を送ってください！ 今後もヨーロッパでネタをする予定なのですが、ただの裸のおじさんじゃないぞ、演技もできるぞというところをサイモンに見せたいですね」と自信たっぷりにアピールした。世界で活躍するお笑い芸人となった彼が、銭湯が舞台の恐怖エピソードで見せた俳優としての表情に注目だ。
「うしろの正面」は、ある男性が行きつけの銭湯で体験した不気味な出来事をドラマ化。主人公の男（安村）が毎日のように通うお気に入りの銭湯は、すいていて毎日貸切状態。子どもの頃に父親に教わった通り、湯船につかる間は童謡の「かごめかごめ」を口ずさむことが日課になっていた。いつものように鼻歌の後、湯船から上がると背後から気配を感じ振り返るが、浴場には自分以外に人はおらず…。その翌日も「かごめかごめ」の最後のフレーズまで湯船につかった後、洗い場に向かうと、また背後から何者かの強い気配を感じる。しかし誰もいるはずがなく、不思議な感覚が毎日続いていた。だがある日、いつものように頭を洗う主人公の肩を何者かの指が触れたような感触があり…!?
「ついに僕も『ほん怖』に見つかってしまいました（笑）」と出演を喜ぶ安村は、「役者としての顔を、そして世界に通用する演技を見せたいと思っています！」と“世界の安村”を強調。作品の見どころを問われると「やっぱり、僕の入浴シーンは必見です。世界中が待ち望んだ僕の入浴シーン、そしてゾクッとくる結末。見どころ満載なので、絶対に見逃さないでいただきたい。そして、とにかく明るい安村の入浴シーンがずっと続きますので、“安村ってこんな体しているんだ”“肩にホクロあるんだ”と体の隅々まで確認していただきつつ、ゾクッとする恐怖も同時に感じてください」と冗談を交えながらコメントした。
なお、最近体験したゾクゾクするエピソードについては、「イギリスでネタを披露した時は3000人くらいの方々がスタンディングオベーションをしながら“Pants！”と大盛り上がりだったのですが、日本ではややウケで、あの空気はゾクッとしました」と、まさかのエピソードを吐露。「自国がアウェーなんだと冷や汗が出て、この先も日本でやっていけるのかとゾクッとしました（笑）。海外逃亡して現実逃避しながら、またあの興奮を味わいたいです」と語り、海外での躍進への野望を見せた。
最後にあらためて「とても面白くて、ゾクッとする夏にぴったりな番組です。そして僕が出演する『うしろの正面』はとても怖いドラマになっているので、皆さんしっかり見ていてください。Don’t worry, I’m wearing！」と自信満々に英語のフレーズで締めた。
ドラマを手掛ける大野公紀プロデューサーは「今最も忙しい方と言っても過言ではない、とにかく明るい安村さんにご出演いただけることになり、とてもうれしく思っています」と声を弾ませ、「『うしろの正面』の舞台は、伝統的な趣をたたえた銭湯です。幼い頃、お風呂で頭を洗おうと目を閉じた際、何となく背後から怖さを感じた経験はないでしょうか？ そんな日常の怖さを表現した作品であり、どこか懐かしくもある、夏にぴったりのエンタメドラマになっています。安村さんと番台さんとのやりとりなど、遊び心満載のこの作品をぜひ楽しんでご覧ください！」と呼び掛けている。
