申ジエ「全英」3位で年間女王レースのトップに浮上 山下美夢有を逆転

全英女子3位で国内ポイントレースのトップに浮上した申ジエ(撮影/村上航)

◇海外女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 最終日(13日)◇ウォルトンヒースGC (イングランド)◇6881yd(パー72)

申ジエ(韓国)が国内女子ツアー年間女王を決めるメルセデスランキングでトップに躍り出た。

今大会前のランキングでは、山下美夢有が1887.19ptの1位、申が1731.60ptの2位だったが、申は大会3位で360ptを獲得して計2091.60pt。山下は大会21位タイ(9人)で60ptの獲得にとどまり、計1947.19pt。申が155.59pt差を逆転し、144.41pt差をつけて1位に浮上した。今大会の結果は今週の国内ツアー「CAT Ladies」終了後のランキングに反映される。

21位の山下美夢有は国内ツアーにおける60ptを獲得(撮影/村上航)

メルセデスランキングはツアー競技の順位を数値化したもので、2022年から「賞金ランキング」に代わる年間シード(上位50人)を決める唯一の尺度になった。ポイント割合は3日間大会「1」、4日間大会「1.5」、国内メジャー「2」、メジャー「4」と、メジャーの扱いが最大となっている。このため申が獲得した360ptは4日間大会優勝の300ptを上回り、国内メジャー優勝の400ptに迫る高得点。4年ぶりのメジャー参戦となった7月「全米女子オープン」でも2位タイ(2人)で420ptを獲得。当時は1位山下との差を490.45ptから70.45ptまで詰めており、メジャー2大会で一気に流れを変えた。

35歳になっても世界トップクラスの力を見せつけた(撮影/村上航)

申は2008年、12年「全英女子オープン」で優勝、10年には世界ランキング1位になり、韓国と米ツアーの賞金女王を獲得。14年から主戦場を国内ツアーに移し、目標を「日本の賞金女王」に掲げてきた。現在の国内ナンバー1の称号は「年間女王」。世界中で実績を重ねてきた35歳のベテランが、国内ツアー終盤戦で山下らとともに女王レースを引っ張っていく。

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