デュラン・デュランのアンディ・テイラー、がんの新薬のおかげで寿命が5年延びたと語る

デュラン・デュランのギタリスト、アンディ・テイラーが、がんとの闘いについて前向きなニュースを共有した。2022年11月にステージ4の前立腺がんと診断されたことを公表した(2018年に診断されていた)62歳のミュージシャンは、ルテチウム-177と呼ばれる“核医学”のおかげで、あと5年は生きられる見込みだと語っている。

英BBCブレックファストでテイラーは、がん細胞を特異的に標的とするように設計されているこの薬について科学者たちから連絡を受けたと語った。約6週間前に最初の治療を受けた彼は、「(この薬は)健康な細胞が見えないんです。骨にできたステージ4のがんを殺します。それで、効果的に私の寿命を5年延ばすことができました」と述べている。

ルテチウム-177は2022年3月にアメリカ食品医薬品局から承認された。シカゴ大学医療センターによると、この薬は、「前立腺がんの生存率とQOLを大幅に改善し、病気が進行するまでの期間を延長することが証明された」という。

テイラーは、昨年11月の【ロックの殿堂】入りの際に、グループのメンバーによって読まれた手紙を通じてがんであることを明らかにした。米ロサンゼルスでの殿堂入りにメンバーのサイモン・ル・ボン、ジョン・テイラー、ニック・ローズ、ロジャー・テイラーと共に出席する予定だったが、病気のため欠席せざるを得なかった。テイラーはBBCに対し、“人生最大の夜”と称した【ロックの殿堂】の式典を欠席したことを“非常に残念に思っている”と語った。

また、ルテチウム-177の治療のおかげで、今年9月にリリース予定のソロ・アルバム『Man’s A Wolf To Man』を完成させることができると語っている。

今年初め、デュラン・デュランはテイラーがグループの次のアルバムに参加することを発表した。また、8月19日に米カリフォルニア州メンローパークのギルド・シアターで、がん啓発のための単発の慈善コンサートを開催し、このギタリストを称える。

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