命の大切さ伝えるヒマワリ はるかの絆プロジェクト、久慈で開花

大輪の花を咲かせたヒマワリをいとおしげに見つめる山本麻里子さん

 阪神・淡路大震災で命を落とした少女の自宅跡に咲いた花の種を全国に普及させる「はるかのひまわり絆プロジェクト」のヒマワリが今月、久慈市で花を咲かせた。これまで育ててきた地元有志は「命の大切さを伝えたい」と岩手県内各地への波及を願う。

 同市中央のブティックRINの店先で大輪の花を咲かせたヒマワリ。勤務する山本麻里子さん(42)が笑顔で見つめる。

 プロジェクトは、同震災当時、小学6年だった加藤はるかさんが神戸市の自宅で亡くなり、その半年後に空き地となっていた自宅跡に無数のヒマワリが咲き誇った出来事がきっかけで始まった。

 希望者は無料で種を受け取ることができる。問い合わせは、一之江セレモニーホール(東京都)の須賀玲子館長(03.5674.4444)へ。

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