円下落、一時145円22銭 9カ月ぶり円安ドル高水準

千円札と米ドル紙幣(ロイター=共同)

 連休明け14日の東京外国為替市場の円相場は対ドルで下落し、一時1ドル=145円22銭を付けた。2022年11月以来、約9カ月ぶりの円安ドル高水準。日米の金融政策を巡る方向性の違いから、金利差拡大を意識した円売りドル買いが優勢だった。

 午後5時現在は連休前の10日に比べ99銭円安ドル高の1ドル=144円79~81銭。ユーロは26銭円安ユーロ高の1ユーロ=158円56~60銭。

 前週末に米国のインフレが長期化するとの見方から米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げの観測が強まり、米長期金利が上昇。低金利環境を維持する日本と比べ、運用に比較的有利なドルを買う動きが出た。

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