『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』第5話 瑞奈の歌声に「控えめに言って最高かよ」「魂の叫び、めっちゃよかった」とSNS大反響

8月12日に日本テレビ系土曜ドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』の第5話が放送されネット上でも「最高の教師、控えめに言って最高かよ!」、「今回の話が今までで一番良かったかも」といった反響が見られた。

3年D組の担任・九条里奈(松岡茉優)は、卒業式の日、何者かに校舎の4階から突き落とされてしまう。恐怖の中、目に入ったのは“D組 卒業おめでとう”と記された深紅のコサージュ。犯人は、自分のクラスの生徒なのか?――1年後“生徒に殺されないため”3年D組の生徒全員が心の底から笑って卒業できるよう“何でもする”という強い覚悟で“2度目の1年”に挑む九条の教師生活も2学期を迎えていた。

九条にとって地獄と称される2学期が始まり、鳳来高校は一か月後に文化祭を控えていた。九条のクラス3年D組は、クラスの出し物とは別に体育館イベントを引き受けることとなり、九条はその責任者に瑞奈ニカ(詩羽)を指名した。瑞奈はすでにシンガーとして活躍しており「プロとしてやってるんだけど」と拒否の姿勢を見せたが、九条は「お願いします」とだけ言い残し、教室を去った。

瑞奈の主催イベントということで士気が高まったD組は、それぞれ手伝えることを提案し協力する姿勢を見せた。鵜久森(芦田愛菜)も、得意のイラストでクラスTシャツのデザイン製作を担当することに。

そんな中、生田やよい(莉子)は話に入ってこない瑞奈に「有名人風吹かせて、いつもの変人ムーブで私たちの青春ぶち壊すのだけはやめてね」とチクリと言い放った。文化祭のダンス発表への思いが強い生田は、大事な文化祭を壊されたくないのであった。そんな生田の言葉に対し瑞奈は「そんなの(イベントの責任者)引き受けたりしないから」と言葉を残し教室を出て行ってしまう。

教室の外で生徒たちの話し合いの様子を伺っていた九条は、教室から出てきた瑞奈に「彼らの常識を壊してくれませんか?」と問いかけた。九条は1周目の人生での経験から、文化祭の前日にある事件が起き、文化祭が中止になってしまうことを告げた。自分には関係ないという態度の瑞奈であったが、九条が「あなたの目標の妨げになるとしても?」と言い、改めて「あなたの生き様で、彼らの当たり前を変えてください」とイベントの責任者になることを依頼した。

その後九条は、化学実験室での星崎透(奥平大兼)との会話で、星崎から「人生2週目の人は言うことが違うわ」という言葉が飛び出す。たまたま星崎のカメラが収めた九条が未来に起こることを話すシーンを見て、星崎はそう思ったと言う。九条は「そんなわけないじゃないですか」と否定した。

そんな話をしていると、九条は職員室に呼び出され教頭の我修院学(荒川良々)から、とある週刊誌の記事を見せられる。その内容は、瑞奈が鳳来高校出身であることが明らかになったというもので、教頭はパニックを避けるため、文化祭当日の瑞奈の欠席を提案した。1周目の人生では、言われるがままであった九条だったが、今回の人生では、問題があるのは瑞奈ではなく“騒ぎ立てる外側の人間”とし、脅威から生徒を守るのが担任の仕事と主張し、瑞奈を文化祭に参加させる意向を示した。

九条は化学準備室に瑞奈を呼び出すと、そこに九条の友人・早乙女智美(森田望智)が文化祭の備品を持ってやって来た。早乙女は、文化祭へ参加する気のない瑞奈に、文化祭には「死んでも出た方がいいよ」と告げた。早乙女は自身が高校中退で文化祭に参加できなかったことが今でも心残りであることを語った。そして早乙女は、シンガーとしての瑞奈のファンであったが、制服を着ている瑞奈に対しては“どこにでもいる高校生”として接した。「私の親友のお話はどうでしたか?」と九条が聞くと「控えめに言って最高かな?」と答えた瑞奈であった。

結果的にイベントの責任者を引き受けた瑞奈らを中心に、文化祭に向け着々と準備を進めていくD組であったが、相良琉偉(加藤清史郎)はとある人物に電話をかけ「あれ、前倒しできる?もう吐き気しかしねぇの」と怪しげな依頼をする。

九条が放課後遅くまで文化祭の作業を進めていると、夫の九条蓮(松下洸平)から夕食の準備の兼ね合いで帰りの時間を確認する電話が入った。その電話での会話から、1周目の人生で起きた文化祭中止騒動の一連の事実が明らかになった。その真相はこうである。

文化祭前日に“D組襲撃事件”が起き、有名人の瑞奈がいたこともありニュースに取り上げられてしまう。その結果、文化祭が中止は事件を起こした人物ではなく、瑞奈が責任を背負う形となる。

九条はこの問題の本質を“人が勝手に作り上げるイメージ”だと蓮に語った。そのイメージを変えてもらうべく「みんなの常識を覆してほしい」と、瑞奈にイベント責任者指名し、巻き込むかたちで問題の解決を図ったのであった。

しかし、九条の1周目の人生とは違い、文化祭まであと8日という時にD組の襲撃事件は勃発。クラスで準備していた喫茶店の看板やメニューなどが無惨にも破り捨てられ、装飾品なども荒らされてしまっていた。九条は事態を整理すべく緊急のホームルームを開こうと考える。

教室の外でうつむく瑞奈は、自分のせいで「みんなの大切な青春を傷つけた」と静かに九条に語った。これに対し九条は「傷かどうかはまだ決まっていません」と、未来から見ればあらゆることが青春となり得ることを瑞奈に伝え、ホームルームに参加するように説得した。“人とは違う”ことに普段から思うところがあった瑞奈は「みんなが変な人を入れたくないのをわかってた」と寂しそうに語った。さらに瑞奈は“調子に乗ってしまった”自分がいけないとし、「みんなに責められるのが怖い」と思いを打ち明けた。

九条は瑞奈に対し、この問題に背を向ければ一生今回のことが傷になると話し、「瑞奈さんのように人から変わっていると評される人が自由に生きられることを証明したかったのではないですか?」と改めて問いかけた。続けて九条は、「そう願うから、いつもその曲を聴いているんだと思いました」と瑞奈がいつもヘッドフォンで聴いている曲に触れた。

瑞奈とともに教室に戻り、緊急のホームルームを始めた九条であったが、話し合いができるような状況ではなく、生田は瑞奈からの謝罪を涙ながらに要求した。一方的に感情のまま瑞奈をとがめる生田に、鵜久森が割って入り瑞奈の声を聞くべきだと主張した。その発言にD組女子のボス格である西野美月(茅島みずき)は「よくそんなご意見するようになったね」と難癖をつけたが、東風谷葵(當真あみ)と阿久津由利(藤﨑ゆみあ)が鵜久森を擁護し、結果的に相良達のグループは教室を去り、ホームルームをボイコットした。

瑞奈は涙を流しながらクラスメイトに頭を下げた。生田が言うように文化祭を“どうでもいい”とは思っておらず「ただみんなと同じで、最後の青春がしたかった」と本音を打ち明けた。怒りの収まらない生田は瑞奈に号泣しながら「あんたが調子に乗ったせいで変な奴が騒いでこんなことになってんの!」と言葉を浴びせた。そんな生田に九条が“瑞奈が調子に乗っている”の意味を問うと「いつもは“みんなと違う”って顔して変人ぶってイキってるくせに、それをわきまえて行動すべき」だと言い放った。

これに対し九条は「何も違くありません」と生田と生徒全員に諭した。さらに、今回のような騒動が瑞奈とは関係のないところで起きた時に“お前が調子に乗っていたから”と被害者の立場である人間を責めますか?とも投げかけた。“なぜ瑞奈だけが責められるのか?”と問題を提起し、続けて、自分とは違う道を行く人を“調子に乗っている”というイメージで片付けるべきではないと呼びかけた。さらには「調子に乗ることの何がいけないのでしょう?」と切り出すと、調子に乗ることをやめたら「自分を否定し続ける未来しか待っていません」と説明した。

その上で、九条に「あなたの目標を今告げてもらえませんか?」と聞かれた瑞奈は「私は世界一のアーティストになる。絶対に。確実になる。誰かにとって必要な人間に、絶対に私はなる」と力強く語った。この言葉を受け、九条はこれでも瑞奈もことを「“調子に乗っている”と言い放ちますか?」とクラスに問いただした。

それでも感情が収まらない生田や、文化祭の準備途中のものを破壊されたことで教室の空気は乱れていた。九条は「ここにいる皆さんで一度調子に乗ってみませんか?」と一つの提案をした。生徒からその真意を聞かれ九条はその目的を明かした。文化祭の崩壊を目論むべく起きた襲撃事件の犯人の意に反して、事件にひるむことなく文化祭を成功させることで「今回の事件を無かったことにしませんか?」と、みんなで調子に乗ることを改めて九条は提言した。

これに鵜久森も応える形で、諦めかけている生徒に「“今回は”まだ1週間ある」とクラスの士気を上げ、さらには「みんなで一緒に調子に乗った日として、私はその日を刻みたい。どうかな?」と提案した。そして神楽誠(丈太郎)の発案で、壊された看板を逆手に取り、廃屋喫茶として、店を出すことになった。ここから風向きは一気に変わり、団結したD組は文化祭当日を迎えた。

当日、体育館イベントのトリを飾るダンスパフォーマンスメンバーの1人である生田は「ねぇあんた。楽しい?今日の文化祭?」と、イベントのリーダーを着実にこなす瑞奈に対し声をかけると、瑞奈は「控えめに言って、最高かな」と笑顔で返した。

最高のパフォーマンスで会場が大盛り上がる中、司会者からマイクを借りた生田は「最後は瑞奈さんに歌ってもらいたいと思います」と宣言し、瑞奈の出番を急きょ用意した。九条は、文化祭に遊びに来ていた親友の勝見夏穂(ラランド・サーヤ)を呼び寄せ、伴奏としてピアノを弾くように取り計らった。瑞奈は、自らその歌詞をノートに書き記し、常に聴いていた思い入れのある1曲を生徒の前で披露することとなった。

マイクの前に立った瑞奈は、“変だ。変わってる”と言われることに対し「そんなもんクソくらえだ」「“普通”ってなんだよ」と生徒達を前に語った。そして「今日、ここから私を排除しようとした人へ。あなたの排除しようとしたこの非常識が、あなたに拍手をさせてやります」と宣言し、椎名林檎の『17』を力強く華麗に歌い上げると、拍手が沸き起こった。この歌声に視聴者も「17がとても心に響いて感動して泣いた」と大絶賛!

大成功となった文化祭であったが、九条がD組に改めて仕掛けていた防犯カメラを確認すると襲撃事件の犯人のうちの一人が以前、江波美里(AKB48・本田仁美)を騙していた浜岡修吾(青木柚)であったことが判明。その目的も気になるが、それとは別に九条はある事が引っかかっていた。

それは、鵜久森が「“今回は”まだ1週間ある」と発言したことであった。九条は、鵜久森もまた自分と同じく“2周目の人生”を送っているのではと疑念を抱くのであった。そして文化祭終わりで東風谷は、鵜久森に対して「私さ、もしかしたら鵜久森さんのこと好きかもしれないんだ」と漏らした。このラストシーンに「ラストで東風谷さんの告白と鵜久森さんの2周目説…衝撃展開!」と視聴者も驚きのリアクションを見せた。

次回、第6話では九条が鵜久森に対し、2周目の人生なのかを確認する質問を投げかける。また鵜久森に思いを伝えた東風谷は突如、休学を申し出ることとなり…。

『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』
日本テレビ系 毎週土曜よる10時00分放送 ※TVer・Huluでも配信

【TVer】最新話を無料配信中!
【Hulu】最新~過去話配信中!

写真提供:(C)日テレ

© 株式会社 日テレ アックスオン