台風は本州縦断、災害に厳重警戒 広範囲で線状降水帯発生の恐れ

台風7号の予想進路(14日18時現在)

 強い台風7号は14日、紀伊半島に接近した。15日に近畿から東海に上陸し、本州を縦断する見通し。近畿や東海、関東甲信、中四国で15日にかけて、局地的豪雨をもたらす線状降水帯が発生する可能性がある。気象庁は、土砂災害や河川の氾濫、暴風などに厳重な警戒を呼びかけた。

 台風は動きが遅いため、西日本から東日本の広い範囲で総雨量が平年8月の1カ月分を超える恐れがある。本州縦断後、日本海を北上し、16日から17日ごろ北海道に近づく可能性がある。

 台風7号は14日午後11時現在、和歌山・潮岬の南南東約90キロを時速約10キロで北西へ進んだ。中心気圧は975ヘクトパスカルで最大風速35メートル。

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