岸田首相、東大で生成AI学ぶ 「百聞は一見にしかず」

東大の講座を受講する岸田首相(右端)。左奥は松尾豊教授=14日午後、東京・本郷(名札を画像加工しています、代表撮影)

 岸田文雄首相は14日、東京・本郷の東大を訪れ、生成AIの講座に参加した。夏休みを利用し、AIに関する国際的なルールづくりに向けた知識を学ぶのが狙いだ。終了後、「百聞は一見にしかずだ。今までとは違った感覚で生成AIを見て、貴重な経験ができた」と感想を述べた。

 首相は、政府の「AI戦略会議」で座長を務める松尾豊教授の研究室で講座を受講。生成AIの基盤技術である「大規模言語モデル」の流れの説明を受けた。過去の首相の演説を読み込んだモデルを用いて、より精度の高い文章を作成する体験もした。

 生成AIを巡っては、先進7カ国の枠組み「広島AIプロセス」で年内に見解を取りまとめる予定だ。

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