猫が『熱中症』だとわかるポイント3つ 気付いたときの対処法とは

1.元気消失

熱中症を患っている猫に多く見られるのが、元気消失です。

なんだか元気がなさそうな様子でぐったりしている場合、軽度の熱中症を患っている懸念があります。中には、食欲不振によりご飯を残すことが多くなる猫もいます。注意したいのが、元気消失は見分けが難しいこと。ただ単に、眠そうにしている様子と勘違いしやすいです。

元気消失は、熱中症以外に他の病気の初期症状としてもあらわれます。連日、猫がぐったりした様子を見せて食欲も低下しているようであれば、一度動物病院に相談してみましょう。

2.口呼吸

熱中症の症状のひとつとして、口呼吸も挙げられます。専門用語では、パンティングとも呼ばれます。

本来、猫は口呼吸を頻繁に行う動物ではありませんが、口呼吸が出来ない訳ではありません。興奮時や呼吸に支障が出ているとき、体温が上昇しているときなどには口呼吸を行う場合があります。

猫は口呼吸を行うことで、体温を外に放出することができます。とはいえ、熱中症を患うほど体温が高くなっているときは、口呼吸だけではそれほど体温低下は見込めません。

猫がハァハァと口呼吸をしているときは、どのような理由であっても緊急事態であることがほとんどですので、様子見をせずに速やかに動物病院を受診しましょう。

3.下痢・嘔吐

熱中症が重度になってくると、下痢や嘔吐などの症状があらわれ始めます。この状態になるまで熱中症が進行している場合は、かなり危険度が高めです。こうなると、脱水状態を併発し、状態が悪化している恐れがあります。

暑い日に猫が嘔吐や下痢をしている場合は、熱中症の確信がなかったとしても、できるだけ早急に動物病院に連れていきましょう。

気付いたら早めに動物病院へ

猫の熱中症に気付くことができたら、様子見などはせずに、早めに動物病院を受診しましょう。早期対応が施せれば、状態が悪化することを防げる確率が高まります。

特に口呼吸や下痢・嘔吐など危険度が高い症状が見られる場合は早急な処置が必要なため、かかりつけ動物病院が診察していない夜間などであっても、できるだけ早めの対応が好ましいです。緊急時の搬送先として、夜間診療に対応している動物病院も視野に入れておきましょう。

まとめ

猫は暑さに強く熱中症になりにくい、という意見もありますが、絶対にならない訳ではありません。体温上昇や水分不足などの条件が揃えば、猫でも熱中症を患ってしまいます。

猫は汗をかく頻度が少なく、人間や犬よりも体温放出が苦手な動物。そのため、猫の熱中症を防ぐには飼い主さんが正しい危機意識を持ち日頃から熱中症対策に取り組む必要があります。

特に近年は気温の上昇も激しいので、猫がいる部屋は室温27度を超えないよう気を配ってあげましょう。手足と体を伸ばして寝ている場合は暑さを感じている可能性があります。

今回の記事を参考に、愛猫が熱中症にならないように気を配ってあげてください。

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