女子W杯運命の準決勝へ、スペイン指揮官「戦歴ではスウェーデンに分があるかもしれないが…」

[写真:Getty Images]

スペイン女子代表のホルヘ・ビルダ監督が試合前の公式会見に登壇。自信を覗かせた。スペイン『マルカ』が伝えている。

スペインはオーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)のグループステージで、2連勝のちになでしこジャパンを相手にまさかの大敗を喫した。

だが、ノックアウトステージではリバウンドメンタリティを発揮し、ラウンド16ではスイス女子代表に5-1と圧勝し、史上初のベスト8入り。準々決勝では延長戦の末に19歳FWサルマ・パラジュエロの決勝点でオランダ女子代表を退け、最高成績をさらに塗り替えた。

15日の準決勝ではなでしこジャパンを下したスウェーデン女子代表と対戦する。

2014年にはU-17スペイン女子代表を率いてU-17女子W杯で日本に次ぐ準優勝という成績を残したビルダ監督。育成年代の監督から2015年に現職に就き、代表チームの底上げをしてきた。

スウェーデン戦へ向けても、当然フィジカルやセットプレーに警戒をしつつ、分析はできていると自信を覗かせた。

「スウェーデンの強みは明白だ。フィジカルレベルが非常に強く、多くのゴールを生み出しているセットプレーも危険。また、守から攻への切り替えにも注意しなければならない」

「ユーロ2022(の準々決勝)でイングランドに負けた後もチームは自信を失わなかった。なぜなら、自分たちは優れていると感じていたし、結果的に優勝するチームに負けただけのことだ。2019年(フランス女子W杯ラウンド16)でも同じようなことを感じたが、当時は今ほど我々は優秀なチームではなかった。だからアメリカに敗れた翌日から、ここへ来るために努力を惜しまなかったんだ」

スウェーデンとの対戦成績は過去1分け2敗だが、こちらに関しても意に介さず、新たな歴史を紡ぐ構えだ。

「これまで勝ったことのないライバルを倒すチャンスだと感じている。戦歴を考えればスウェーデンに分があると思われるかもしれないが、しっかりと分析はできている。スペインの良さが出せれば、我々がゲームを制するだろう」

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