台風7号影響、福井県内のイベント中止や延期相次ぐ 敦賀・とうろう流しと大花火大会は5年連続で中止

2018年の「とうろう流しと大花火大会」。5年連続で中止に=福井県敦賀市松島町(多重処理)

 台風7号の影響で、福井県内では8月15日以降のイベントの中止や延期が相次ぎ発表された。第74回とうろう流しと大花火大会(16日・敦賀市の気比の松原)は5年連続で中止、越前市サマーフェスティバルの花火大会(15日・同市の日野川河川緑地)は20日に延期となった。

 とうろう流しと大花火大会は、看板設置など準備ができず、会場周辺の安全性を十分確保するのが困難と敦賀観光協会が判断。故人や戦没者を慰霊するとうろう流しは宗教行事であり、参加者の判断に委ねるとした。観光協会は灯籠の事前販売は取りやめたものの、16日は天候に十分配慮した上で午後1時~同7時半に松原小体育館横で販売を予定している。例年行われている各寺院有志の読経はそれぞれの判断になるという。

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 越前市サマーフェスティバルの花火大会は、同フェスティバルの最終日を飾る恒例行事。同フェスティバル実行委員会は「風雨で危険を伴うことが予想されるため、来場者の安全を優先する」として延期を決めた。15日の「ふるさと祭り」(市武生中央公園)は中止する。

 国内最大級の帆船「日本丸」の敦賀港への24年ぶりの入港は、16日午前から17日午後以降に延期された。敦賀市は16日に予定していた入港歓迎式典の中止を決めた。地元・敦賀海洋少年団の船内見学やセール展帆などの体験、船内一般公開、出港お見送りは予定通り行う。

 JR西日本は15日、特急サンダーバード、しらさぎなどを終日運休する。金沢-敦賀駅間は午前6時ごろから午後6時ごろまで、特急ダイナスターを臨時運転する。えちぜん鉄道、福井鉄道はともに最終電車を繰り上げる。京福バスなどの路線バスも夕方以降を中心に運休する。

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