兵庫県南部は正午~午後6時、北部は午後3~9時ごろ最接近 台風7号 JR西明石-姫路は終日運休

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 強い台風7号は15日昼から夜にかけ、兵庫県に最接近して風雨が急激に強まり、局地的な豪雨をもたらす線状降水帯が発生する恐れがある。台風の動きが遅く、同日はほぼ一日荒れた天気が続くとみられる。14日午後10時すぎ、兵庫県は高潮警報の発表を受けて災害警戒本部を設置した。

 神戸地方気象台によると、15日に県内で南部は正午~午後6時ごろ、北部は午後3~9時ごろに最接近する見込み。ピーク時に予想される1時間降水量は、県内の多い所で50ミリに上る。同日正午からの24時間降水量は多い所で北部200~300ミリ、南部100~200ミリ。陸上の最大風速(最大瞬間風速)は南部で25メートル(35メートル)、北部で20メートル(35メートル)。同気象台は土砂災害や低い土地の浸水、河川の氾濫、暴風、高潮への厳重な警戒を呼びかけている。

 JR東海とJR西日本は15日、東海道・山陽新幹線名古屋-岡山間で始発から終日運休。在来線でも計画運休を実施する。県内で終日運休するのは、神戸線西明石-姫路間▽山陽線姫路-上郡間▽赤穂線相生-日生間▽宝塚線新三田-篠山口間▽福知山線篠山口-福知山間▽山陰線園部-浜坂間▽加古川線加古川-谷川間▽姫新線姫路-上月間▽播但線姫路-和田山間。

 京都線・神戸線の京都-西明石間は普通電車の本数を半分程度に減らし、新快速と快速は運休する。京阪神エリア発着の特急計294本も終日運転を見合わせる。

 阪急電鉄は15日、神戸線、宝塚線で普通のみを運転し、急行などを運休する。阪神電鉄も本線の普通は運転するが、快速急行と急行の運転を取りやめる。山陽電鉄は始発から普通のみ運行する。神戸電鉄は全線で始発から運行を見合わせるが、同日中に再開する可能性もある。

 空の便は、日航と全日空が同日に大阪(伊丹)空港を発着する全便を欠航する。(井川朋宏)

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