40歳以上の連勝は15年ぶり グローバーが2週でポイントランク112位→4位

連勝でポイントランクは4位に浮上(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国男子プレーオフ第1戦◇フェデックスセントジュード選手権 最終日(13日)◇TPC(テネシー州)◇7243yd(パー70)

2021年フェデックスカップチャンピオンのパトリック・カントレー、ロリー・マキロイ(北アイルランド)やトミー・フリートウッド(イングランド)といった強豪を抑え、プレーオフ初戦を制したのは43歳のルーカス・グローバーだった。

通算15アンダーで並んだカントレーとのプレーオフを1ホール目で制し、前週のレギュラーシーズン最終戦「ウィンダム選手権」に続く連勝。PGAツアーにおいて、40歳以上では2008年のビジェイ・シン(フィジー)以来だった。

長尺パターが好調の一因(撮影/田辺安啓(JJ))

今季は6月「トラベラーズ選手権」までトップ10はゼロ。予選落ちは11試合で、2週前の「3Mオープン」を終えた時点でフェデックスカップランキングは112位と低迷していた。キャリアにおいて、ランキング自己ベストは09年の17位。今大会を終えてランキングは一気に4位に浮上し、プレーオフ最終戦「ツアー選手権」進出を決めた。

7月から5度のトップ10(撮影/田辺安啓(JJ))

「この大会に至るまでの10年間、うまくいかなかったのはパッティングのせいだった。それを解決するには思い切った変化が必要だった」と振り返ったのは、飛躍がはじまる前の6月のこと。長尺パターに切り替え、7月「ロケットモーゲージ・クラシック」4位から「ジョンディア・クラシック」6位、「バーバゾル選手権」5位と3試合連続でトップ10入り。3Mオープンの予選落ちを挟んでウィンダム選手権の優勝にたどり着いた。

「単純に競うことが好き。毎週コースも芝も違って、こんなに楽しいことはない。ここでプレーすることは何にも代えがたい」と、43歳9カ月と1日目でつかんだツアー通算6勝目を喜んだ。(テネシー州メンフィス/谷口愛純)

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