家族との関係に悩みが…自宅で2歳長女刺した母親を送検 義母含む4人暮らし 泣き声聞いた父親が発見、通報

長女刺した母親を送検=埼玉県さいたま市見沼区

 娘を刃物で刺して殺害しようとしたとして、埼玉県警大宮東署は14日までに、殺人未遂の疑いで、さいたま市見沼区南中野、会社員の女(31)を現行犯逮捕し、さいたま地検に送検した。

 逮捕、送検容疑は12日午後1時8分ごろ、居宅内で長女(2)の胸など上半身を包丁で刺すなどして殺害しようとした疑い。長女は病院に搬送されたが、命に別条はないという。

 同署によると、女は長女、夫、義母との4人暮らし。浴室から子どもの泣き声が聞こえたため、別の部屋で寝ていた夫(38)が駆け付けたところ、女と血を流した長女を発見。夫が「妻が子どもを包丁で刺した」と通報した。

 女は「子どもを刺したことは間違いない」と容疑を認め、「夫や義母、自分の両親との関係に悩んでいた」と供述しているという。

 これまでに警察に虐待などに関する通報や相談はなかったという。同署で動機や経緯などについて詳しく調べる。

 現場はJR大宮駅東口から東に約3キロの住宅街。

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