映画『ラスト』武器責任者、女性撮影監督の死亡について無罪を主張 2年前に拳銃の暴発事故

映画『ラスト』の武器責任者ハンナ・グティエレス=リードが、撮影監督のハリナ・ハッチンスさん(享年42)が死亡した事故に関して無罪を主張した。2021年10月、同ウエスタン映画が米ニューメキシコ州で撮影されていた際に、俳優アレック・ボールドウィンが持っていた小道具の拳銃が暴発し、ハッチンスさんが死亡していた。

審理で、過失致死容疑と証拠隠滅容疑を否定したグティエレス=リードの弁護士ジェイソン・ボウルズ氏は、「グティエレス氏は、全ての罪に対し無罪を主張しており、出廷に向けて準備をしています。彼女は裁判の日、そして全ての人の行為が検証されることを楽しみにしています」とピープルに語っている。

弁護団は以前、起訴の取り下げを求めていたが、法廷で裁判に踏み切るのに十分な証拠があると判断が下されていた。またニューメキシコ州特別検察官は6月、同件に関し、ほかの関係者の起訴が取り下げになったものの、グティエレス=リードに対する刑事訴追に変更がなかったことについて「彼女の一番の役割は、銃の安全管理であったことから、彼女は適切に起訴されました。彼女の向こう見ずな失敗により、一人の人間を無意味な死に至らしめたのです」と説明していた。

裁判は12月6日に開始予定となっており、現在グティエレス=リードは条件付きで保釈されている。

アレックは、過失致死罪2件で起訴されていたが取り下げとなっていた一方で、第1助監督デイヴ・ホールズは司法取引に応じ、殺傷性のある武器の過失使用を認め、執行猶予6か月の保護観察処分ほか、罰金500ドル(約7万円)と24時間の社会奉仕活動などが言い渡されていた。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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