野菜×ヨーグルト、子ども向けチーズ… にゅ~製品で市場拡大へ 乳業各社

明治の「明治吸収サポート 緑の野菜ヨーグルト」

乳業各社がヨーグルトやチーズ、アイスの新商品を相次いで発売する。夏以降の価格改定や物価高の影響による販売の落ち込みが懸念される中、高まる健康志向に対応したヨーグルトや、子どもをターゲットにした国産チーズといった新商品を投入。乳製品の市場拡大を狙う。

明治が8月に新発売したのが、野菜の栄養吸収をサポートする乳酸菌を使ったヨーグルトだ。緑黄色野菜や果実を組み合わせた赤、黄、緑の3種類を展開。野菜×ヨーグルト」で、新たな健康習慣を提案する。毎日の習慣に取り入れやすい脂肪0タイプで、各120グラム入りで希望小売価格は172円。「新しい栄養の取り方と、ヨーグルトの価値を提案し、健康的な食生活に貢献する」という。

市場が拡大する国産チーズの販売に力を入れる雪印メグミルクは今秋、人気の「雪印北海道100 さけるチーズ」シリーズに新フレーバーを追加する。子どものおやつを想定したコンソメ味で、おつまみ向けで定着する同商品のラインナップを強化。10月の発売を予定し、希望小売価格は50グラム255円(税別)。北海道産モッツァレラを使ったシュレッドチーズ「雪印北海道100 とろけるチーズ モッツァレラブレンド」(120グラム、同400円)も9月に発売する。

森永乳業はプチぜいたくニーズで販売を伸ばすカップアイス「MOW(モウ)」のイチゴ味を14日に発売。相性の良い「森永練乳」を使う。希望小売価格は1個

(140ミリリットル)160円(税別)。

Jミルクの需給短信によると、価格改定の初週となった7月31日週の販売個数は、牛乳類、ヨーグルト類ともに前週を下回って推移。「価格改定による消費の減退が一定程度影響している」とみる。各社は、新商品の投入やキャンペーンで、消費喚起を狙う。

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